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次の就職先を決めずに仕事を退職したあとの話②(就職が決まった)

2022年3月で6年間勤めた会社を退職し、その後4月~9月初めまでは無職言い方を変えればニートでした。
でも、その間「仕事をしていないなんてヤバい」とか不安定感などは沸いてきませんでした。それよりも、ただ給料のためだけに思考停止で働き続けた先には何も無いと思っているので、その状態に安易に陥ることのほうが怖かった。無職期間が空くのなんてあまり喜ばしくはないし、仕事に熱心になって頑張りたいという気持ちはあるので、毎日やるべき仕事がなく、稼いでいないというのはあまり納得のいく状態ではないが、そういう時は前職でのストレスや「どういう働き方をしたいと思って辞めたのか」を思い返して、今は自分のために考える時間と知識収集をして仕事してたらできないくらいの「視野を広げる」期間にしようと思いました。
まだ20代だしあえて自分のために時間を取るというのをやってみても良いんじゃないか、という一種の賭けでもありました。
就職してしまったら、また仕事に捧げる時間が大半になって、それがルーティンになっていくので「辞めたなら辞めたなりにやる事がある」と思いました。

そうして言い聞かせてここまで5ヶ月やってきましたが、精神的には先が見えなくて不安でした。貯金だけで生活しているのである程度になるとどこかで収入源は必ずいるので、”いつまでに仕事の軸を決めるか”は決めていなかったけど、とにかく今の時間を有効活用したいと思い、いわば己との戦いでもありました。
やったことは主に読書、友人つながりで新たな人々と交流する、あとは常々日記を書いて、今の自分の感情を吐き出す→何か行動することでそれを解消できるやり方はないか?と探っていました。振り返ってみればあまり生産的ではなかったかもしれないけど、仕事を辞める前の自分とは「頭の中身」が変わったと思います。読書からの恩恵は、大きかったです。(後日読書で得られたことを綴りたいと思います。)
私から見て賢いと思う友人から、「知識持ちはお金持ち。」と教えてもらい、人間は知っていることしか考えることができない。だから行動策を練るためにはまず”知識を入れることから”だよ。と教えてもらって、本当にそうだよなぁと思って、『知ることの価値』を改めて感じました。

前職を辞めたのは理由の一つとして、「もっとやり甲斐のある仕事がしたい」からでした。私にとって「やり甲斐」とは、「頭を使って考えること。自分なりの工夫の余地があること。評価(結果)が目に見えて分かること。」かなと思っています。前職で事務職をしていた時に、このどれも達成するのが難しいと感じました。自分と仕事内容との相性が合っていなかったからだと思います。向いていないことだから頑張り方が分からなかったし、事務の仕事は明確な評価基準が分かりづらいので、どれだけ自分がパソコン相手に頑張ってもそれがそのまま上司からの評価にはならない。その報われない感じ、その他にもストレス要因はありましたが、職種としてその特徴はあるんじゃないかなと思います。

だからこそ、辞めたからには事務職ではない仕事をしたいと思っていました。と、いうよりも、会社に属する働き方が嫌だった。それでフリーランスや独立して仕事をしている人の著書を読んだりネットサーフィンしたりしてみたけど、結果として「それはすぐには出来ることではない」というところに落ち着きました。
例えばライターや翻訳の仕事、または税務のスペシャリストなどに興味を持ちましたが、今の貯金活用生活では「もしスキルを習得したとして、すぐに仕事が得られるか」という先行きの不安があるので、これは一旦、定職に就いてから金銭面を安定させ、仕事以外の時間で学ぶか挑戦するかするのが、結局は良いな(良いだろうな)と思うに至りました。
一般的にそれが多くの人が「普通」だと思う考え方かもしれませんが、一旦仕事をお休みして自分で考えて納得したうえでそう思えたのは、私にとって良かったです。自分で勉強できた期間だったなと思います。
だから私はそう思ってから再就職活動をしました。
一般企業に勤めるので、事務職以外に特にやりたい候補の職種は思い浮かばず、また事務職を受けていきました。少なからず、前職からの変化はないなぁ・・と思いましたが、経理の経験と簿記の知識を活かせるのでスキルアップを目指せる仕事ができると良いなと思って求人に応募しました。(経理に関係ない事務職も受けましたが、結果的に消去法で事務職しかできる仕事がないと思ったからです。)

受けて落ちることもありましたが、ここばかりは「会社と自分との相性もある!色んな会社があるのだからご縁のある会社に採用を頂けるようになるはず。」という気持ちをベースに就職活動をしていました。
私の中では「次の就職先を決めずに前職を辞めたこと、離職期間が5ヶ月も空いていること」が面接応答での悩みの種で、しかも同じ事務職を受けているから「よりスキルアップしたくて」や「新たな挑戦をしたくて」という志望理由が言えないのが難しいなと思っていましたが、その答え方に関しては、キャリアアドバイザーの方からアドバイスをもらい、それを活用して自分の言葉で伝えることができました。(下記記事に書いております)

正直に伝えられたことも良かったのかなと思いますし、やはり会社との相性があってのことだと思いますがご縁をいただき、採用通知を頂けました。
前職で感じた”事務職でのジレンマ”や”やりがいをより感じたい”という気持ちも面接で伝えられて、それに対して面接官(社長)の方から「もしかしたらその葛藤は同じように感じることもあるかもしれません。でも、それですぐに辞めてしまうのではなく、数年続けてみてそれでもやっぱり・・・という場合はまた転職を考えるのもアリだと思います。」という言葉を頂き、その上で、採用を決めて頂けたことが嬉しかったです。だから、本音を話して良かったと思っています。それに自分の気持ちにこれまで向き合ってきたのも良かったです。
私にとっては離職期間中も一貫して、「会社からどのような評価をもらえるかを考えるより、先に自分がどうしたいか。」を大事にしてきたので結果的にその期間は無駄ではなかったし、「簡単にすぐスキルの必要な仕事を目指すことも難しい」という勉強にもなりました。
新たな職場に入るのは緊張と不安がありますが、妥協して選んだわけでもないので、収入面を確保しつつ、今後の長い目での働き方についても考えていこうと思います。
仕事で自分の時間はどうしても少なくなると思うけど、それでも「今は収入のために働く必要がある」と納得できたので仕事を頑張ってみようと思います。
ただ私にとってはそれはゴールではなく、「仕事でやり甲斐を感じられて活き活きする」ことが目標なのでそこは目指していきたいです。

長々としたエッセイになりましたが、就職が決まった記念に書いてみました。初の転職活動でしたが、過ぎてみればあっという間だったように思うし、またとない離職期間だったかもしれないなと思います。前職を辞める勇気も、また再就職に向けて行動する勇気も使いましたが、今後どうなるのかなと思いながら過ごしていきます。
もし最後までお読み頂いた方がいましたら、時間を取って頂きありがとうございました✨♫

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