"好きにできるのもいまのうちだんもね" そんな風に言われたくない
最近の腑に落ちない言葉。それは、
"好きにできるのも今のうちだもんね"
はじめに言われたのがいつだか思い出せないけど、友達に言われたのが印象的だった。
とにかく旅が大好きで、単純に自分にとって未知のもに出会ってそれを吸収して、ごちゃまぜにするのが楽しいから。休みの間にいろんなところに行った。憧れてたバックパッカーにもなってみたし、心配しかされないようなこともした。そんなことをインスタにあげるのも好きで、見てくれた友達とその場所について話したりもした。わたしも行きたい!楽しそう!って話してたその子がぽろっと、
"学生のうちしかできないもんね、就活もあるし。今のうちだね"
ぐさっ、て。その子はなんの悪気もないし、軽く言ったのかもしれない。でも、それからすごく考えた。これは今だけなの?この先はなにがあるの?
次に覚えているのはお正月に親戚で集まったとき。旅の次の次くらいに髪を好きな色に染めるのが好きで、そのとき毛先が緑だった。思いのほか祖父母の反応は良く、次は何色にするか祖母と爆笑しながら話した。だけど叔母はちょっと違った。"すごいね、その髪。どうしたの、パパは許してるの?"もとより父には許可なんて求めていないし、言ってもわたしが変える気がないことを父もわかっていた。でも、わりと現代的な叔母からそう言われるとは少し驚いたし、
"今のうちだもんね、社会に出る前に好きな色にしときな"
と言われた時にはもういい加減気づいた。社会が求める理想も典型も、今はいらない。もう少し時間がたったらそんなに粋がらなくてもいいと思えるときがくるかもしれない。その時はその時でまた変わればいい。でも今は、わざわざ自分にブレーキをかける必要はないんじゃないか。
若気の至りの典型、かもしれない。好きで好きで旅をするし髪も染めるけど、そこに社会から求められるものへの反抗がないかと言ったら嘘になる。彩のない安定を求めるやつらと一緒にするな、もっと好きなように生きたいんだ。そんな反骨精神のようなものである。
そもそも、大人になることは楽しみを諦めることなの?自分を制限している人が優秀なの?何才になったって旅にでたい。どんな色の髪だってそれが将来の可能性をはばむなんてあり得ない。
こんな小っちゃいことだと思うかもしれないし、ピーターパン症候群とはまさにこのことなのかもしれない。
だけどなんとなく決まっている期限じゃなくて、自分がいつなにをやりたいかを基準に選択をするのは、やっぱり楽しそう。
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