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「ダメな自分」を変えなくてもいいのかも?

ADHDの症状は人によってさまざまなので一概には言えませんが、わたしには下記のようなものがありました。

・過集中
・遅刻が多い
・忘れ物が多い
・外部刺激に弱い
・人の話が聞けない
・単純作業ができない
・マルチタスクができない

ところで、1社目のメーカー営業から2社目の広告代理店に転職したとき、わたしは衝撃を受けました。誰も時間通りに出社していなかったからです。

……というのも、広告代理店での仕事は残業が多く、0時を過ぎても会社に残って仕事をしている人がほとんどだったので、朝の出社が1〜2時間遅れようとも、黙認されるような文化があったんですね。暗黙の了解というやつです。

この環境は、自分にとっては大変快適でした。多少寝坊しようが、電車を間違えて遅れようが、誰にも咎められなかったからです。さながらヘヴン。

さらに、私の主な仕事はデザイナーさんに広告を作ってもらい、チェックをして営業さん宛に納品するような仕事だったので、ほとんど外に出ずに社内に留まることができ、コミュニケーションもすべてチャット完結だったので、コミュ障の自分にはぴったりでした。

「自分自身は前職から何も変わっていないのに、会社を変えるだけでこんなにも働きやすくなるんだ!」と感動したことを覚えています。

これが、「もしかしたら、ありのままの自分でも働ける環境があるのかも……?」と気づいた最初の原体験です。環境を変えるだけで、自分のダメなところが目立たなくなるんだと。

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