予定の管理ではなく、人生を豊かにするために手帳を買う

予定をスマホやPCで管理できる今の時代に手帳なんて、と思うかもしれないが、実際に今も手帳市場はそこまで縮小していないように思う。

毎年10月ごろになると、LOFTや東急ハンズの手帳売り場は気合いを入れて、たくさんの手帳記入サンプルが置かれるし、幅広い年代の人が手に取って眺めているのを目にする。

実際にわたしもすべての予定をGoogle Calenderで管理しているので、手帳で予定を管理することはほとんどない。

でも、毎年必ず手帳を買っている。

それは、予定を管理するためではなく、日々の歩みを実感するためである。

わたしが手帳を選ぶときは、必ず1日の流れが時間軸で追えるバーチカルタイプを選ぶのだが、これも時間の流れを意識するためである。

この日は何時に起きて、誰とあって、何をするのか、といったざっくりとした予定を書いたあと、その「感想」も一緒に書き留めておく。

予定は予定でしかない。それを手帳というツールによって、価値のあるものに昇華させていくのだ。

それから、「今日は自分にはどのくらいの時間が残されているのか」というのを確かめるためにも手帳を使う。

予定を書いてマーカーで括ったあと、予定と予定と隙間時間に何をするのかを書いていく。

こうすることで、自分には予定の他にどのくらいの時間があるのか、またその時間を使って何をするのかあらかじめ計画を立てることができる。

よく、タスク管理ツールを使って綺麗にタスク管理をすることがあると思うが、それよりも大事なのは、1日のなかのどの時間を使って確実にタスクを潰していくかを考えることだと思う。

例えば、「noteを毎日更新する」という目標を立てたとする。

そうしたら、毎日の時間のどこを使って「noteを更新するのか」を考えないといけない。裏を返せば、先に時間をブロッキングしてしまえば、毎日更新も夢じゃない。

あとは、タスクの他にワクワクすることリストを作り、それを日々の生活に組み込んでいくのも大切だ。

タスクを潰すだけの生活なんて味気がないし、逆にワクワクすることを一緒にタスクリストに放り込んでおくのも嫌だから、別でワクワクすることを書き出しておいて、それをうまい具合に毎日に入れていく。

それもGoogle Calenderで管理することもできなくはないが、個人的には紙に書いたほうがすぐに可視化できて見やすいし、手で書くことはスマホで文字を打つよりも、タイピングをするよりも多くの神経を使うので脳が働いている感じがする。

目標やウィッシュリストを書くときは圧倒的に紙に書いたほうが実行率が高いと言われているように、手書きの力は計り知れないのだ。

あとは個人的な意見だが、自分の文字でびっしりと埋め尽くされた手帳には「わたしが育てた」という愛着が湧くし、ページをめくるごとに日々の歩みを実感できる。

手帳は、植物や野菜みたいだなと思う。

育っていく様子から、時の流れを実感できるから。

「時の流れを実感する」というのは地味に大切なことで、季節ごとの行事を味わうとか、旬の食材を食べるとか、そういったことをやっていくと体感時間が伸びていくというデータもある。

今、どのくらいの人が手帳というアナログなツールを使っているのかはわからないけど、予定管理目的ではなく、人生をもっと豊かにするツールの一つとして、毎日に手帳を取り入れる生活をはじめてみてほしいなと思う。

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