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言葉にしなくても、「察してしまう」ことってめちゃくちゃあるよねって話 #THECOACH

8月からTHE COACH Academyで勉強しているコーチング。基礎コースから応用Aコース「Resourceful Coaching」と来て、応用Bコース「Be with Coaching」にやって参りました。

応用Aコースの「Resourceful Coaching」は、自分自身に本来備わっているリソースを自覚し、その力を発揮することでビジョンを体現して活きるためのコーチングのことでした。

自分のなかにどんなパーソナリティがいるのかを深掘りしたり、やりたいことを阻害している存在を炙り出したり…というワークを通じて、自分のことを深く知れたような気がします。

一方で、応用Bコースの「Be with Coaching」は、蓋をしている感情や恐れ・不安を自覚し、それらに支配されずに、自分の一部として統合・ともにいられるようになるためのコーチング。

「Resourceful Coaching」が光のコーチングであり、「Be with Coaching」は影のコーチングと言われています。

え〜〜〜もう結構自分の嫌なところに目を向けまくったと思うんだけど、これ以上影の部分を見なきゃいけないわけ〜〜? 嫌なんですけど〜〜〜。

と、わたしを含め、受講者の半数が「怖い」「不安」とこぼしていたのが印象的でした。

自分の「影」を自覚した先にあるもの

さて、では実際に蓋をしている感情や恐れ・不安を自覚するとどうなるのか。

【Be with Coachingの効果】
・人々が深く自分自身と向き合い、自分の人生における光と影を認識し、統合することができる
・感情の奥にある願いに気づき、一歩踏み出すことができる
・コーチがクライアント、感情と共にいることで自然と力が湧くことを体感することができる
シャドウに自覚的になり、それを「ある」ものとして認めることができる

個人的に「シャドウ」という言葉が非常に厨二心をくすぐってくるのですが、いったんそれはさておいて…。やっぱり誰しもが蓋をしている自分の感情があるんですよね。

でも、目を背けたくなるような影にあえて目を向けることで、自分の本当の願いに気づけるんですね。

そして、その「シャドウ」は、感情に焦点を当てると出てくる。簡単には出てこないんですよ。内なる影だからこそ、じっくり掘ることが必要なんですね。

ただ、「ともにいる」だけでこんなにも心強いのだ

「Be with Coaching」では、評価判断なくありのままを承認し、クライアントの力を誰よりも信じ、クライアントが自分自身と向き合う場に立ち会うことが大切。

ただ、相手に寄り添って「ともにいること」をコーチとして実践していくのは、すごく難しかったです。ポイントはこんな感じ。

■評価判断を横に置く
・ありのままを承認する
・原因追及をしない
・課題解決をしない

■クライアント自身が向き合う時間をサポート
・沈黙の時間を大切にする
・クライアントが感情を体験することに意識を向ける
・自然と変化することを待つ

これを見て、率直に「何もしてなくない?」と思ってしまいました。

実際にデモンストレーションを見てみても、コーチは「ウンウン」と頷いているだけのように見えたし、通常のコミュニケーションでは起こりえないような「シーン」という間も長いし、何だかうまくコミュニケーションが取れていないような気がする。

実際のワークのなかで使った問いは2つだけ。

「あなたは今、何を感じていますか?」
「今感じたそれを(立ち止まって)味わってみてください」

でも、それだけでもクライアントの思考が変化していったり、深まっていくのを感じられました。「ただ話を聞いてくれている」「言葉は少なくても感情に向き合わせてくれる」だけでもすごく心強いんだな、と。

感情を言語化することで、曖昧なものが明確になり、曖昧なものが明確になると人は安心するそうです。

だから、こちらがやることは感じていることに焦点を当てつづけること。シンプルだけど、あれこれ聞きたいことをグッと堪えるのは結構難しかったなぁ。問いを重ねすぎずに待つ。沈黙を大切に味わう。

言葉と感情が裏腹なのって気づくよね?

ワークのなかでおもしろかったのが、相手が出した「感情」に焦点を当てたとき、口では肯定の言葉の口をしているのに、すごい「モヤモヤ〜」とした表情をしていたこと。

それで、「何だかモヤモヤしているように見えます」と反映をしたら、それが本当の願いではなかったことが見えてきたり。

当たり前だけど、必ずしも言葉と感情が一致するわけではない。

感情を味わう入り口としては、身体感覚や表出している感情などがあります。

相手をじっくり観察して、「何だかワクワクした感じがしますね」「ちょっと不安がありそうですね」「表情が明るくなりましたね」などと、しっかり反映してあげると、本音が見えてきます。

■クライアントの様子を良くみる
・クライアントが表現する言葉にならない感覚を大切にする
・どの感情を味わうかはクライアントが決める
・感情を味わう前に許可取りをする「この感情を主に見ていきましょう」

■感情に留まり続ける
・クライアントが思考していることを語り始めたら中断をして、感情に意識を戻す関わりをする「少し止めますね、感じていることに意識を向けてみてください」
・今・ここの感覚を大切にする

日本には「察する文化」がありますが、コーチングこそ進んで「察していく」のが大事だと感じましたね。目線とか声色とかを見て「察する」。察したら、相手に反映してあげる。

それを相手に伝えるかどうかが普段のコミュニケーションとの違いかも。

「ともにいる」というのは、相手をよく見つめることでもあるんだな、と思いました。


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