見出し画像

フランチャイズの学習塾を開業するも赤字で倒産した話⑧契約解除。やっと解放された。




フランチャイズ契約って、こういうことなのね。

今回の失敗を通して多くのことを学んだ。


あと、入口で

「超ウエルカムモード」

「ニコニコ笑顔で過剰な接待」

これは、おかしい。


その時は分からなかったし、

丁寧に扱ってもらえることが嬉しいかった。

でもまぁ。

よく考えてみたら分かる話だ。


本部の担当者さんはきっと、

「とにかく1件でも多くセンセイと契約をとれ」

とでも言われているのだろう。



そこへ、世間知らずのかもがねぎを背負ってやってきた。

チョロいとでも思われていたのかな。

誰が悪いワケでもない。

担当者さんだって、それがお仕事なんだものね。

それに、詐欺にあったという訳でもない。

たしかに、ウソは何ひとつ言ってない。

メリット、デメリット。

どちらもちゃんと説明してくれていたはず。

声の大きさはてんで違っていたけどね…。

メリットは大きな声で過剰に教えてくれていた。

デメリットは小さな声でサラリと伝えてくれた。

ん?

サラリとしか伝えてくれなかった、か。

まぁ。

仕方がない。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

実際、この学習塾で成功している人も沢山いるようだし。

自分には合わなかった。

ということだろう。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「教室を閉鎖する場合、全ての教材や備品等は会社へ返却すること」

とのきまり。

はい、もちろんです。

その時の記憶に残るものは、何ひとつ置いておきたくない。

大量の荷物をダンボールにつめた。

宅急便の人が集荷サービスに来てくれた。

あぁ。

スッキリだ。

全部おわったんだ。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

結局ふりかえってみると、

「約1年、ほぼ無収入で、

ボランティア活動をしていた」

というような結末だ。


時は金なり。

そこに費やした時間や労力を、違うところに使っていれば…。

なんて。

思ってしまったりもした。


でも、今となっては、

後悔はしていない。

いい勉強料だったと思えるようになるには、

時間はかかったけれどもね。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

こんな無謀な挑戦ができたのも、家族の協力があってのこと。

結局、赤字のまま終わってしまったけれども。

そんな失敗が許されるのも、家族の支えがあってのこと。

感謝しかない。

家族のみんなありがとう。

こんな私だけれど、いつも笑って許してくれて。

心から感謝だ。


(つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?