パニック障害あるある(8)推しが心の支え(前編)
パニック障害になって。
普通の日常を送ることができなくなった。
電車もこわい。
バスもこわい。
人混みもこわい。
もー、どーすりゃいいんだよ。
何を楽しみに生きていけばいいの?
パニック障害だからといって、家事や育児は待ったなし。
日々のタスクをこなす。
それだけでもう、いっぱいいっぱいだよー。
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発作がでる。
苦しみもだえる。
頓服をのむ。
発作がおさまったあとも、気だるさが続く。
そんなループ。
人生つんだな。
絶望的な気持ちになる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いやいや。
そんなのイヤだよ。
何か楽しいこと見つけなきゃ、やってられないよ。
そんな時に私を救ってくれたもの。
それは……。
ジャーン!
「推し活ー!」
これです。
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推しは世界を救う!
と言っても過言ではない。
(※個人の感想です)
仲良しのパニック障害仲間のススメで、推し活の世界に足をふみ入れてみた。
もともとアイドルや俳優さんは好きだったし、テレビの前で応援したりはしていた。
でも、ライブに行ったり、いわゆるオタ活というものは、未経験だった。
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とあるパニック友達とのお茶会の日のこと。
「今やってるドラマの〇〇さんってひと、ステキだよねー」
「私あんまり詳しくないんだけど、調べてみたらジャニーズの人だったんだよー」
そんな、他愛もない会話が楽しかった。
お互いに、パニック障害の苦しみを抱えながらも、なんとか体調をととのえて時々お茶会をする。
そして、なんてことない会話をするだけなのだが、
その時間がとっても楽しくて、また明日から頑張ろう!と思えた。
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「そんなに好きなら、コンサート行ってみたらいいじゃん!」
「めっちゃ楽しいよー!」
彼女はジャニオタさんだったのだ。
パニック発作は怖いけれど、推しに会えるならと、
万全の準備を整えてライブに挑むという。
私はジャニーズのことは、あまり詳しくなかった。
でも、信頼できる友達のススメなら、ぜひともいってみたい。
「発作でないかなぁ。大丈夫かなぁ・・・・・・。」
コンサート会場なんて、発作のトリガーだらけではないか。
こわいけど・・・・・・。
でも、行ってみたい!
チャレンジャー気質な私は、無謀な挑戦をすることになった。
「パニック障害でも、ライブに行くのだー!」
(つづく)
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