AIで金融を民主化する。次世代の金融を作るMILIZEのAIコンサルティング部とは。
はじめまして、株式会社MILIZEのAIコンサルティング部です!
MILIZEは金融の世界でデータ・AIを利用して世の中をより良くすることを目指す金融DX企業です。AIコンサルティング部は、その中でも金融業界におけるAI/機械学習の活用を、受託によるデータ分析・自社プロダクトの開発を通して推進しています。
組織について
我々AIコンサルティング部は、AI開発ユニットに属するデータサイエンティスト/機械学習エンジニアのチームです。
「AIコンサルティング」という名前ながら、ビジネスと技術の橋渡しを行う所謂AIコンサルタントが所属しているではなく、AI/MLを駆使した分析・開発の実務を行う部署となります。
尚、AI開発ユニットには他にも、データエンジニアの所属するデータ&AIプラットフォーム部、上記の意味でのAIコンサルタントから構成されるAI・DXサービスデザイン部が属しています。
AIコンサルティング部には、機械学習・AIをコアの強みとしながら、情報系のみならず金融工学や機械系・材料系など様々なバックグラウンドを有したメンバーが所属しています。
AIコンサルティング部のミッション
MILIZEは、会社全体で「テクノロジーで金融を民主化する」というミッションを掲げています。
金融サービスにおける不平等をなくし、すべての人にお金についての信頼と安心を届けることを目指しており、これを実現するために最先端のテクノロジーで金融業務の効率化、そして新たな金融サービスの創出に取り組んでいます。
AIコンサルティング部のミッションは、「AIを金融の基本機能として活用する」となります。
近年はChatGPTから始まった生成AIブームによって、伝統的な金融機関や事業会社でもAIを導入する企業が増えています。
一方で、チャットのインターフェースで汎用的なタスクを実施するそれらのAIが実際に業務の効率化・高度化に寄与するには、依然としてギャップがあるのが事実です。また、生成AI以外の機械学習の応用もまだまだ進んでいないのが現状です。
この隔たりを埋めるため、我々はクライアントと向き合いながらコンサルティングを行い、高度なAI/MLソリューションを提供しています。また、プロジェクトを通して構築したソリューションの社会に対するインパクトを最大化させるためのプロダクト化も行なっています。
このミッションの実現のためには、データサイエンティストとして、特定の技術に偏ることなく、幅広い関連技術の中からクライアントの課題解決に必要なものを選択し、実装することが求められます。
技術の発展が目覚ましいこの瞬間において、それは困難なことであると同時に非常にエキサイティングなことでもあります。
加えて、データの背景や適用する業務などの金融のドメイン知識も必要となります。
当然ながらAIコンサルティング部内の知見だけでは十分ではないため、実際に金融機関で実務を経験し金融の業務に精通した社内のエキスパートと協力しながらプロジェクトを推進していきます。
AIコンサルティング部の業務
データ分析/活用プロジェクト
MILIZEでは、課題設定 → データ前処理/EDA → 特徴量エンジニアリング → モデリング → 精度評価といった一般的な機械学習のPoCのプロセスに加え、Fintechプロジェクトでの知見を生かした金融機関へのシステム導入、実務レベル~マネジメントレベルをカバー可能なAI教育等を通して、クライアントのAI/ML技術の活用を多方面で推進します。
伝統的な機械学習に基づく予測・分類(スコアリング)タスクから深層学習による自然言語処理・画像処理タスクまで、金融機関への多様な支援実績があります。
また、最近ではRAG (Retrieval Augmented Generartion) を組み合わせたLLM (大規模言語学習モデル) 基盤の導入に関連したプロジェクトが増えています。
(HPはリニューアル予定)
AI/MLプロダクト開発
プロジェクトを通して構築したソリューションの一部は、プロダクトとしてより多くのお客様に届けられるようにしています。
金融機関の業務とLLMは親和性が高く、最近ではLLMを活用したプロダクトが増えています。以下はその一例となります。
1. NEWS AD : 法人営業セールストーク自動生成
2. FinAd : FPアドバイスを自動生成
3. KABU AD : 投資初心者への銘柄推薦AI
4. milize Agent : 自律型AIワークフローを構築するプラットフォーム
5. milizechat : 社内文書を引用しQ&A自動生成
6. milize Location : AI売上予測による出店最適化
7. milize Forecast : ノーコードAI分析サービス
8. NAIS (News AI Searcher) : 学習型AIがネガティブニュースをラベリングするシステム
9. milize Similar Chart : チャートの過去データからの学習による株価・為替予測
詳細は、弊社HPのTopページ中段より各プロダクト個別のページにアクセスするか、お問い合わせください。
MILIZE Financial AGENT
更なる生成AIの活用を目指し、24年5月22日のプレスリリースで発表した通り、我々は金融へのAIエージェントの適用に取り組んでいます
これまで多くの金融機関の生成AIのプロジェクトを支援しているなかで、チャット形式のLLMの活用よりも、自律的に作業を行うニーズの方が多いということを実感してきました。
エージェントモデルの構築と多種多様なLLMをベースとしたアプリを使用するエージェントワークフローの構築が急務であると確信しています。
エージェントモデル (エージェントワークフロー)とは、LLMを使用して開発された”自律型”のソフトウェアの総称で、人が複雑な指示を出さなくても、AIが、認知・計画・行動を自律的に実行する技術のことです。
例えば、リテール業務の金融の複雑なアドバイスを生成するには、1つのLLMだけではなく、複数のLLMをマルチに活用しながら、各得意分野をもつエージェント(お金の課題設定が得意なエージェント、市況情報を収集するのが得意なエージェント、作成された解決策が規制や制度にあっているか確認するエージェント等)を作成し、互いを会話させる仕組みをつくることで最適な解決方法を導けると、MILIZEでは考えています。
人間が複数プロジェクトに携わり、それぞれの強みを活かす環境を作ってこそ、よい仕事ができるのはAIも同様であると考えています。
ここで発表した内容を技術的にどう実現していくか、今後徐々に開発の詳細を明らかにしていきますのでご期待ください!
その他の取り組み
これまで説明してきた内容が我々AIコンサルティング部の中心となります。
これ以外にもチームメンバーの業務内外での様々な取り組みがありますので、いくつかご紹介します。
Data + AI Summit (@SF) への参加
Data + AI Summit (通称DAIS)とはDatabricks社主催の世界最大のデータ&分析&AIをテーマにしたカンファレンスであり、6月10-13日にサンフランシスコにて開催されました。
弊社は23年7月にDatabricks社とパートナー契約を締結しており、パートナー企業としてのDatabricksの最新技術へのキャッチアップや米国での生成AIの活用状況の調査を行うべく、AIコンサルティング部からもDAISに2名が参加しました。
主要なテーマの一つが、"Everyone wants GenAI" (皆が生成AIを求めている)であり、全ての組織が生成AIを急いで本番環境に実装したいと考えているが85%以上が本番環境に到達しないのが現実の中で、生成AIの性能自体ではなく、自社のデータ上でどれだけうまく機能するかを焦点としていました。
NVIDIA CEOの基調講演・Databricks社のプラットフォーム上で動作する生成AIアプリのハッカソンへの参加など興味深いコンテンツが沢山ありましたが、カンファレンス全体で生成AIの実務適用の難点が技術的な詳細と共に共有され、米国AI市場のエコシステムの強さがはっきりと感じられました。
また、あるご縁でMetaのLLM(Llama)開発チームのエンジニアの一人と生成AIプロダクトに関してじっくりとディスカッションする機会を頂き、汎用的な回答を得られるLLM正しく評価することの重要性を実感できました。
松尾研GENIACプロジェクト
東京大学松尾・岩澤研究室主催のGENIAC LLM開発プロジェクトに、AIコンサルティング部所属の熊谷・今野が参加しました。
特に熊谷はチームKumaのリーダーとしての参加となり、24年3-5月にかけて大規模なチームでの開発をリードしました。(今野も同チームのメンバーとして参加)
評価指標の改善に向けて、dMoE構造の導入・Ask-LLMによる高品質データセット構築・トークナイザーの改善等の様々な工夫を導入しました。ここで得たモデリングの経験が、MILIZEのLLM関連プロジェクトの高度化に繋がっています。
チームKumaの取り組みの詳細については、こちらをご覧ください!
メンバー募集中!
AIコンサルティング部は、AI/MLを武器に共に金融の民主化に貢献してくれるメンバーを募集しています。
まずはカジュアル面談からでも構いませんので、少しでも気になった方は以下のフォームからご連絡ください!
ご応募お待ちしています。