【奨学金解説】 $9,480 / 米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金
学部への留学で、海外経験がないのであれば、奨学生の数も多く、優遇対象となるので、ぜひとも応募すべき奨学金。一方、大学院への留学を考えている方や、海外経験がある方は、余裕があったら応募する程度が良さそう。下記で、詳しく解説。
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公式サイト
https://www.usjapancouncil.org/ja/watanabe-scholarship/
応募資格
日本の国籍、または永住権保有者である
現在の在籍校で良い成績を保持している
アメリカへの交換留学、または学位取得を目的とした留学をする方。応募時大学に申請中のため進学先が未定の場合、又はすでにアメリカで在学中の場合も応募可。ただし、語学留学は対象外。)
留学するにあたって財政援助の必要性を証明できる
(優遇)ひとり親家庭出身者、または孤児
(優遇)家族の中で初めて大学へ進学する方(ファーストジェネレーション)
(優遇)留学や滞在など、国際経験が無い方
学部生優先。学院生や学位の取得を目的とした留学生(Degree-seeking student)も申請可能。
申請書類
志望動機書
推薦状1通
学資金援助課担当者による 証明書*
英文履歴書
留学課担当者による証明書*
成績証明書 (任意)
*指定の書式あり
英文履歴書の書き方はこちらの記事が参考になるはず。
推薦書を誰に依頼するか、何を依頼するかはこちらの記事が参考になるはず。
エッセイ課題
エッセイ#1(必須)
本エッセイで、応募者は留学をしようと思った動機、および自分自身の短期・長期の目標と動機がどのように結びついているのか説明することになります。また、直面している財政上の困難や留学中に伸ばしたいスキルについての説明も求められています。エッセイ#2(任意)
本エッセイでは、自分が他の応募者に差をつけることができると考えている点を審査委員にアピールできます。エッセイ#3(過去に外国に居住、就労、留学経験がある応募者は必須)本エッセイは、選考委員が応募者のこれまでの海外経験について理解するのに役立ちます。本奨学金の目的は機会の提供であるため、海外経験のある応募者にも奨学金を与える理由を選考委員は理解したいと考えています。また、現在アメリカの大学に留学中の応募者は、その経験をエッセイに含んでください。
締切
2024年2月19日
支給金額
給付額は奨学生ごとに 異なる、しかし平均支給金額は$9,480
募集人数
例年40名前後(アメリカ→日本、日本→アメリカ)を選出。2022-2023年は40名。
過去の奨学生の数は下記の通り。
2022-2023年の奨学生は下記の学校への留学。
応募要項にも「学部生優先」と書かれており、実際に奨学生の90%が学部生なので、大学院への留学の場合には少し不利かもしれない。
選考プロセス
書類選考のみ
奨学金実施団体と奨学金の目的
奨学金実施団体:米日カウンシル(本部:米国ワシントンDC)
渡邉利三財団の渡邉利三会長から寄贈された1,000万ドルという寛大な寄付金に基づく。奨学金の目的:1学期間または1年間の、米国または日本への留学を希望する大学生に給付される学資援助。渡邉氏の寄付金は、リーダーとしての素質があり、同奨学援助がなければ留学は不可能である日本人や米国人学生に奨学金を給付。
アドバイス
他の奨学金と比べると、合格者数は多めなので、もし学部への留学志望であればぜひ利用したい奨学金。もし私が大学院志望であれば、優先順位をさげて、余裕があれば応募する程度に留めると思う。
もう一度エッセイ課題をおさらいする。
エッセイ課題は、#1はごく標準的。こちらの記事で紹介したステップでネタ出しすれば、十分なエッセイを書けると思う。
https://note.com/milin_study/n/na849d40cc68a
また、下記のような情報があったので、お金がないことを強く主張せずに、やりたいことにフォーカスするのが良さそう。
#2はオプショナルだけど、自分をアピールするまたとない機会なので必ず書くべき。奨学金の目的が、リーダーの素質を持つ方を援助することなので、リーダーシップの素質があることをアピールするのが望ましいと思う。あれば、グローバルなチームでのリーダーシップがアピールできるとベター。なければ、ボランティアなどの活動で経験を得るのがおすすめ。
#3は書きっぷりがムズかしい。応募資格に、「(優遇)留学や滞在など、国際経験が無い方」と記載されているので、海外経験があると不利になるのは確か。過去の海外経験ではこんな経験をして、○○を学んだけど、□□が足りなかった。だから、今回の海外経験では、何を学びたいのかを明確に述べることが必要。
推薦状は1通提出が許されているので、私だったら推薦者とディスカッションして、リーダーシップの素質をアピールしてもらう。推薦者の選び方や依頼の仕方は戦略が必要なので、ぜひ下記の記事を読んでいただいて、パワフルな推薦書を提出してほしい。
まとめると、学部への留学で、海外経験がないのであれば、優遇対象なので、ぜひとも応募すべき奨学金。奨学金の額も素晴らしいし、お金以外に得られる経験がありそう。
一方で、大学院への留学を考えている方は、余裕があったら応募する程度にして、フルブライト奨学金やロータリー財団グローバル補助金奨学金を狙ったほうが確率が高そう。
ロータリー財団グローバル補助金奨学金に合格するコツをまとめた記事はこちら。
併願におすすめの奨学金
フルブライト奨学金
渡邉利三国際奨学金(科学・技術・医療系の研究者の場合)
Sasakawa看護フェロー(公衆衛生学、疫学、保健政策、人口動態、生命科学・医療、看護学の修士または博士過程の場合)
その他、アメリカ留学に使える給付型奨学金をこちらの記事で紹介中。
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