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【英語ジョーク】Conanに学ぶ 掛け合い【ConanWithoutBorders】

どんなキャラクターなのか事前に情報がない出演者を上手く扱えるかが、コメディアンの実力を表すのかもしれない。

この記事では、Conan Without Bordersシリーズで、印象に残った「コナンと出演者の掛け合い」を5つまとめた。


Conan O'Brienや、Conan Without Bordersを知らない人のために、それぞれ紹介のリンクを貼っておきます。



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Conan O'Brien

画像引用元:Team Coco





5:アメイジング・ダンサー

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Man: What’s your favorite sport?
Conan: I’m an amazing dancer. When I dance, all the woman fall in love with me.

アメイジングダンサーって。

コナンが真面目に話していて、それを男たちも真面目に聞いている画が妙にシュールで笑ってしまった。「all the woman fall in love」がじわじわくる。

真顔でテキトーなことを言うコナン、とても好き。





4:コナンの再就職先

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Master: When the TV not going on for you, you can come here and work.
Conan: When I’m no longer on TV, I can come work for you? Will you be a good boss? Are you a fun boss?
Master: (to his staffs) I am a good boss?
Conan: What happens if they say no?

この会話は出演者がリードしているので、オチはコナンがとっさに考えたものだろう。鮮やか。

コナンが卓越しているところは、ロケに関わる全ての人に配慮して、撮影を進めていること。

たとえば今回、出演者の英語は少したどたどしかった。ロケの参加者や、視聴者と一緒に会話を進める意識があるコナンは、相手の発言が分かりにくいと判断すると、言葉を調整してオウム返しのように発言の振り返りをする(recap)。視聴者は会話から取り残されることがないので、最後のオチまで行きつくことができる。

なんてプロのエンターテイナー!





3:なるほど(分かっていない)

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Man: When girls in Cuba are walking, they seem like being dancing.
Conan: So, you spent a lot of time watching strange woman walking in the park.

傾聴している雰囲気なのに、まったく的外れな理解を示すコナンにいつも笑ってしまう。

今回は相手が不慣れな英語で一生懸命に説明をしてくれているのだから、手加減をしてあげてもよかったのに。

あらゆる出演者をローストしていくコナンさん。





2:レンタル家族との境界

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Conan: Quick question. The wife, what are the boundaries with this woman that I choose?
Staff: Hugging and holding hands are ok. But no kissing.
Conan: Oh, hug and shake the hands, but no kissing? So, just like my current marriage.

おそらくコナンが事前に考えたスケッチ。オチは予想できたが、場の雰囲気に飲まれてクスッと笑ってしまった。

コナンはジョークを刺さりやすくするための雰囲気作りも上手い。

こういうシンプルな英語で軽快にジョークを操ってみたいものだ。





1:Redheadの絆

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Conan: Why is the redhead forced to sit in the back all by himself? This is kind of prejudice that I’ve been fighting since day one. Hey brother.
Engineer: You should know it too!
Conan: Exactly, yes. Has any of you ever invited this guy to lunch? Invite him to lunch! He’s a person too!
Man: Maybe you can invite me sometime.
Conan: That’s not gonna happen.

持ち上げに上げておいてそれかよって心の中でつっこんだ。エンジニアのおかれた状況を自分に重ねたり、Heyブラザーなんてやさしく声をかけているのはなんだったんだ。

コナンはジョークの語り始めの時点ですでに行きつけるオチのパターンを予測していると思う。ゴールが見えているなら、あとは到達するまでの道のりを逆算し、自然な印象を与えながら話の展開を誘導していく。

あと個人的に「person too!」の発音が好き。





おわりに

コナンは出演者の扱い方も超一流。踏み込んでいい範囲を計算した上で、ギリギリのラインを攻める。

彼の鋭い洞察は、陳腐な光景からも笑いを生み出す。その過程で誰も傷つけない。

コナンが笑いを作り出すさまは、アートと言い表す他ないのではないか。


※この記事に掲載した画像は、各リンク先の動画からキャプチャしたものです。




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