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【レコ記⑳】少数派の調べ

 今回からシリーズ的に、アルバムに収録される6曲をデモ(プリプロ)付きで紹介していきたいと思います。曲順に沿ってやっていきます。

1.収録曲紹介① Minority Report

 マイノリティ・レポートというスティーブン・スピルバーグ監督の同名作品(映画)をご存知でしょうか。タイトルはそこからとっています。その映画の中では「少数報告」と訳されているこの単語ですが、私の曲では「少数派の調べ」という意味を持たせています。「調べ」という単語には①調査という意味と②音楽の調子という意味があるので、ダブルミーニングを狙ったものです。

「生まれてこの方、周りにいる大多数の人間とは違うものを嗜好してきた者による、マイノリティ特有の感情についての調査結果を1曲の音楽にまとめ上げた作品」という意味を込めてタイトルをMinority Reportとしました。

私は設計職という仕事柄からか、「○○は、××だから△△である」のようなロジカルな表現の方が得意で、詩的な表現はあまり得意ではありません。そんな中、この「Minority Report」は物語の始まりの曲として機能させつつ、詩的な表現で納得のいく歌詞が書けた数少ない作品の1つです。主人公のマニングには、世の中への不満を時代・社会・身近な人間という3点でぶちまけてもらいました。

彼の、自分が周囲に馴染めないことを生まれた時代のせいにしたい気持ちは痛いほど分かります(作者なので当たり前?)が、自分が好きなものが主流だった時代に生まれていれば今度はそれが「流行り物」な訳で、素直にそれを好きになれていたかは怪しいですよね。

古いものが良いのではなく、良いものだけが残ったのだという考え方こそが重要な気がします。


上の記事を読んで、この曲を聴いてみようと思った方が1人でもいれば幸いです。

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