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【レコ記㉑】モッズなクリシェでお別れさ

 前回から、アルバム収録6曲の紹介を始めています。今回は2曲目、「モッズビートでお別れさ」。作ったのが17歳なので、もう10年近い付き合いになる曲です。

1.収録曲紹介② モッズビートでお別れさ

 十代の頃は、まずコード進行を作り、それに合うメロディをひねり出し、最後に歌詞を付けるという強引な作曲法をとっていました。この曲も例にもれず、Aメロの「C→CM7→C7→F→Dm→DmM7→Dm7→G」というコード進行がまずそこにあって、メロディと歌詞が後付けられた曲です。ベースが半音ずつ下がっていく「クリシェ」は、曲の中の要所で効果的に使われることが多い技法ですが、この曲ではほぼ全編を通して使われています。ずっとそわそわするようなコード進行によって、2人の登場人物が離別するシーンを緊張感の伴ったサウンドで表現できた気がします。

作曲した2010年当時、この手のコード進行はそこそこ珍しかったのですが、「良い感じになるコード進行」としてネット上の各地で紹介されたことにより最近は良く耳にするようになりました。もっと早く、ちゃんとレコーディングしてあげたかった曲です。

歌詞は、旅立つマニングを"見送る側目線"で進行します。作った当時、その見送る側が親友なのか、恋人なのかははっきりしていませんでした。(今もよく分かりません)単体で歌うときはどちらでも、物語の一曲として歌うときは恋人として解釈しています。

「マニング」という名前は、4文字の欧米人名なら何でもよかったのですが、アメリカンフットボールの選手からとっています。ペイトン・マニングとイーライ・マニングという天才QB兄弟が当時全盛でした。なので、実は名前ではなく苗字なんだなと、今さら思います。

ということで、今回改めて作ったプリプロを本記事限定で公開しておきます。上記を踏まえると、既に聴いたことのある人でも違って聴こえるかもしれません。このしょぼいプリプロが、本レコーディングでどう生まれ変わるか、お楽しみに!


※タイトルに入っている「モッズ」とは何かについては過去の記事で触れていますので、そちらを参照ください。「モッズビート」なんてものがないことも。

次回は「Spend all」編。


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