甲状腺機能亢進症の話②

お疲れ様です。富山です。今回は前回の続きです。なんじゃそれ?という方はリンクからどうぞ。(多分もう少しスタイリッシュな貼り付け方があると思うのですが、まだ初心者なのでお許しを…。)是非是非ご覧いただきたいです。

前回のあらすじ。
昨年の夏、富山は部活動内でいじめを受けていました。もうどうしようもない!!逃げ込んだ保健室、当時コロナ禍で血中酸素濃度を測るついでに脈拍を測られます。あれ、おかしい。脈拍、140もあるぞ!?大事をとってかかりつけへ行く富山。そこで佐藤二朗似の先生に「うちじゃ見られないから、近所の循環器内科行って〜」と言われます。先生は結構ノリが良いです。どうでも良いですね。本当はちょっと適当なんですけどね
そして富山は循環器内科に向かいます。
どうなる富山!?デデン!

富山、初めての循環器内科の巻


季節は12月。街はイルミネーションに包まれ、リア充が増殖する、私のような陰キャにとっては最悪の時期です。そして富山、初めての循環器内科です。ドキドキです。
雑居ビルの1階にあるそこまで向かうと、築20年は経っているであろうビルを発見。
ここかここかと入ると入り口すぐに、リノベーションされたのかやけに小綺麗なガラス張りのドアが。「循環器内科」とどでかく書いてあったので、緊張しながらも入ります。保険証とかなんかもう全てを提出し、ようやく自分の診察の番。先生が暖かく受け入れてくれて、脈がすごく速くて〜と話した後、とりあえずできるだけの検査をすることに。できるだけと言いつつそこまで多くないのですが、血液検査、尿検査、心エコー、胸部レントゲン、心電図の5つを検査。心エコーのジェルが生暖かくて、なんだか複雑な気持ちになりました。そして終了後再び診察室に呼び出され、心エコー、レントゲン、心電図は異常なしと言われました。ちなみに心エコーを鑑賞する時間も取ってくれました。今だから言います。先生、あの時私はあまりのグロテスクさに気持ち悪くなりそうでした。
また、そこで先生にホルター心電図を付けて欲しいと言われました。私のあまりのあがり症加減に、先生も「この子、あがり症で検査の時に心拍数上がってるだけじゃないかな?」と思ったみたいです。ホルター心電図を言い換えれば、24時間付けるタイプの心電図ですね。随分と小ぶりで入院の必要もなく使用でき、しかもお風呂以外なんでも出来ます。(私が装着したものはそうでした。調べたところ、入浴できるタイプもあるということです。すごい!)そして何か症状(胸痛など)があれば機械中央部のイベントボタンを押すだけ!便利な世の中!一応付けた時、写真を撮っておいたのですがうっかり消してしまいました…。やらかした…。
時は経ち再び循環器内科へ。ホルター心電図と生理検査の結果について聞きにいきます。
結論から言えば、尿検査は異常なし、ホルター心電図もきちんと取れていて、24時間脈が速い状態だったようです。やはりあがり症で多少検査時に脈が速くはなっていましたが、平常時でも120。
いや〜これは速いな。洞性頻脈(ただ単に脈が速いだけのアレです)かなぁ…?
と思っていましたが、その後血液検査の話をされました。看護師さんに検査結果を見せられ富山ポカーン。
甲状腺の数値が異常に高い。

甲状腺?何それ美味しいの?
(ドアホ!んなわけないわ)

正確には異常に高いところと低いところがあったんですが、検査の結果表で、そこにだけ赤く印が付けられてたんです。えっ?ちょっと待って?これ何?甲状腺?どこ?えっ?臓物か何か?膵臓系?何?と大焦りする富山。単純に甲状腺がどこにあるのかわからなかったという点もありますが、祖母が甲状腺癌をやって甲状腺を全摘出しているという話だけは聞いたことがあったので、自分の中で「甲状腺が悪い=重い病気」的なイメージがあったんですよね。ですので大焦り、滝汗。その後ちゃんとした説明を受け、甲状腺は内分泌器官であること、またとにかく数値が異常なのでまた専門のお医者さんにかかって欲しいと言われました。内科とはではなくて、本当に甲状腺外来とかそういう系です。(と言われた)どこかでデジャヴを感じながらも(だいぶ端折った佐藤二朗の記憶が思い出される)先生に「この辺りで1番良さそうな病院はここだね!」と、バカデカ総合病院を紹介され、自分の病状の悪さと比例しているのではないかと恐れつつも結局先生に紹介状を書いてもらい、病院の方で年明けに予約を取ってもらってその循環器内科は終診という形に。

総合病院怖すぎる!何これ!広い!えっ!?の巻

時が経ち年が明けました。そして富山、ドキドキ☆初めての総合病院(バカデカ)。初めてとか言いつつ家族の治療の付き添いで何回か行ったことがあるのですが、それも遠い昔の話。もう記憶はリセットされており、うっすらと残る記憶には薄暗い治療室の入口で家族に永遠と待たされた思い出が。幼いながらもキッ○ケータイ片手によく待った。すごいよ富山(10)!偉い!
ついにGo◯gle先生に経路を尋ねはるばるやってきた病院。やはり大きい。入院されている患者さんもいて、とにかく病棟が大きい。(2回目)マンションかと思いました。ちなみにこの時の富山、焦りすぎて何故かうっっっすいシャツ一枚で病院に行っています。めちゃくちゃ寒かった…。
少しの不安と焦りを抱きつつ、総合受付で紹介状とか保険証とか全てを提出し、(このくだりいる?)受付の方に「じゃあ、内分泌科行ってください」と言われたので言いなりになって内分泌科へ。全体的に薄暗い雰囲気で、すでに自分は死んでいるのではないかと錯覚しそうになります。ごめんなさい。そこでまず心拍数の測定と血圧の測定。機械が一つになっていて、ハイテク。心拍数は相変わらず高かったです。それが終わったので、問診票で家族の既往歴を書く欄にミチミチに病名を書き、(多いんです色々と)ずいぶん経ってようやく書き終わり、しばらく待っているといつの間にか自分の診察の番に。

診察ドキドキ!えっ?ちょっと待って?先生の癖……強すぎ……?

診察の際は、診察室から「〇〇番の方、診察室〇〇番にどうぞ〜」という放送が流れて入るというシステム。ついに呼ばれたので診察室に入ります。迎えてくれたのは60代くらい(人の年齢を当てるのがすごい苦手です!間違ってるかもしれないけど許してください!!)の男性医師。とりあえず今までの経緯を話します。
「ガッコウドコナノ?」とかそういう話もされました。
えっ?あれ?
声、ほっっっそくない??

途中まで気づかなかったのですが、先生めちゃくちゃ声が細かったです。どうでもよい。おまけに少々オカマ気味です。キャラが濃いけど、医師免許持ってるのできっと大丈夫でしょう。(魔法の言葉!みなさんも多用してください)
その後ちゃんとした話に。まずはもう一度血液検査と心電図。この辺は端折ります。てへへ。
それが終わった後、先生からちゃんとした話をされます。
「手広げてみて」と手を広げると手が震え、「体重増えてる?」「食欲多い?」と、占い師かと思うレベルで自分の体の不調をズバズバ当ててきます。なんでだろうと思っている間に、先生はカルテをバシバシ入力して、
「結論から言うと、甲状腺機能亢進症、バセドウ病だね」と言いました。個人的にこういう病名の宣告って、もっと厳かな雰囲気で行われると思っていたのですが、意外とあっさり。
実は甲状腺機能亢進症の症状はこんな感じなんです。

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、体のさまざまな機能や新陳代謝を活性化するはたらきがあります。そのため、甲状腺機能亢進症によって甲状腺ホルモンの分泌量が増加すると、心拍数の増加や血圧の上昇、発汗、ほてり、手の震えなど交感神経が過度に刺激された際に生じる症状が見られます。さらに、活動性の異常な高まりや、基礎代謝が異常に高まることによる体重減少、消化管のはたらきが過剰になることによる下痢などさまざまな症状が現れるようになります。

メディカルノート「甲状腺機能亢進症」
2024年3月27日(水) 18:27JST閲覧

富山はこの中で、心拍数の増加、血圧の上昇、発汗、ほてり、手の震え、下痢、体重の変化(増加)の症状がありました。ほぼフルコンボです。
また、血液検査でもやはり異常が見られたようで。

こんな感じ。書き込みがごちゃごちゃでごめんなさい。甲状腺ホルモンのFree-T3は正常値のおよそ11倍。Free-T4はおよそ7倍。TRAbは28倍。(28倍!?)対して甲状腺刺激ホルモンであるTSHはおよそ500分の1。(合ってるかな……)とんでもないことになっています。
小児のガイドラインに従うと、Free-T4が7以上だと重症だとかなんとかかんとかで、とりあえずこの薬を上限まで処方してもらいました。朝夜3錠ずつ、計6錠です。
デデン。
メルカゾール〜。


なな、なんと30年程も前から使われている、安心のロングセラー!
(?)。効果は保証されておりますが、ごく稀に重大な副作用も……。そのため、服薬開始から2ヶ月程度は隔週で血液検査を受ける必要があります。そこで異常が出れば即中止。ただ軽い副作用(蕁麻疹など)は、その治療の薬を兼用して使い続けるようです。
てな感じで診断を受け、薬をもらって帰宅。
個人的に、病名があると安心してしまいます。自分の弱みを全てそれのせいにできるので。今もそれを言い訳に1日10時間寝てます。ごめんなさい。

一応、これで基本的な話は終わりです。明日通院だから、記録でも書いてみようかしら。
こんな長文読んでくださってありがとうございます。今4632文字目です。良かったらスキ!とか、フォローとかしていってください。名前だけでも覚えていってくださいね。(妥協した)
有益な情報をお届けします。(そう努めます。)
それでは、さようなら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?