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千利休も飲まん茶

思っているよりも日々は数倍の速さですぎていく。ドラえもんのマンガで「時の流れを実際に体感する」という話があったなと思い出す。
まるで台風の暴風のように、朝は吹き飛んでいき、また新しい朝がやってくる。

今週はなんだか慌ただしい。と思っていたが、それもそうだ。先週は4本もライブをして、一息つく間もなく10月へと飛び込んでいったのだから仕方がない。
忙しい、などというつもりはない。他の人に比べれば僕の生活は生ぬるいだろう。

とにかく、天気のせいにしておく。気圧と雨と、なによりもこの気温差だ。
ジェットコースターの高低差のグラフのように、一気に落ち込んだ気温が明らかにこの体を蝕む。
「若いから大丈夫だよねぇ〜」と言われながら、いよいよこの体も四半世紀。少しづつボロが出てきているのが分かる。

逆に、これ以上まだ落ち込んでいくのかと思うと怖くなる。多分、じわじわと落ちていって気づかないんだろうけど、それでも恐ろしいことに変わりはない。

子どもの頃は、「大人は悩み事がなさそうでいいよな」などと思っていた。少し年をとって、中高生になれば「大人は何も分かってくれないし、俺が悩んでることをひとつも理解してない」と思うようになった。
でも、どうやら大人も悩むらしい。むしろ、年を取れば取るほど気に病む事は増えそうで、もしかすると大人になるなんてことは「悩みなんてないように振る舞う」ことなんじゃないかと思う。

「不惑」といえば40歳だ。惑わされなくなるには、もうしばらく時間がありそうだと思ったりする。
そういえば、「タイムリミット」という言葉を久々に聞いた。心の中では「タイムリミットなんてない。年齢なんてただの数字だ」と強がる声も聞こえる。
でも、実際に日々は過ぎていく。年もとっていく。悲しいけど明日は非情にやってくる。

と、こんな感じで今週のnoteは茶を濁す。書きたいことはたくさんあれど、未完成な下書きが重なっていくだけ。いずれ脱稿してやろうと思っている、とさらに茶を濁す。
こんなにひどく濁った茶は、誰も飲めないだろと笑いながらそっと茶碗を置く。

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