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『庭仕事の真髄』老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭

英国の著名な精神科医、心理療法士であるスー・スチュアート・スミス氏の著書
庭仕事は精神的な病を癒すのに大きな効果をあげているその詳細が多くののエビデンスを基に記されている。

母の畑で野菜作りの手伝いをしたり、一画に好きな花を植えて楽しんでいる私にとって
土いじりがどれほど癒され楽しい時間なのかを証明してくれるような本と出会った。

植物は抗ストレス効果を持ち庭で心を見つける
日焼けは気になるけど太陽光を浴びて
手足を動かして土を耕すのは良い運動になる。
ジムで運動するよりはるかにストレスレベルを下げ気分や自己評価を向上させる。
土と触れ合うことで大地や花の匂いを嗅ぐと気分も落ち着いていく。
こうして幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを増やすことができるのだ。
すると免疫システムにも良い効果が出る。

庭仕事って本当にすごい!

時間感覚についての章では
神経科学者の時間感覚についての研究について触れているのが興味深かった。
ファストフード、どんな商品もワンクリックで注文、同日配送、投稿、通知、Eメール、ツイートが切れ目なく流れてくる現代社会で、速ければ速い程よいとされるが、このスピードに人間の脳が最適を判断するのは難しく、自分で考える力が奪われている。

インターネットで過ごした時間は、あっという間に過ぎ去り記憶にはほとんど残らない。検索しようと思ってググろうとするが流れてきた情報を追ってしまい何を調べようとしたか思い出せないことってないですか?
でも無心で草取りをしていると時間はゆっくりと流れ、雨が降り出す前の雲の動きや気温や湿度の変化、風向きをかんじると脳が休まり、脳の疲労回復を促してくれる。

イギリス🇬🇧はガーデニングの素晴らしい国。
イングリッシュガーデンは私の憧れ。

この本を読むとますます庭仕事に没頭したくなり
早く土いじりがしたくなる。
日焼け対策のためにおしゃれはできないし、爪に土が入り込んで手が荒れてしまうけれど。


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