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”10の姿” 「その7 自然との関わり・生命尊重」 」「その8 数量や図形、標識や文字などㇸの関心・感覚」

幼稚園に勤務して、改めて気付かされたこと。

生命を育む自然の不思議と大切さ。

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園庭の小さな花壇の土の中には、ミミズやダンゴ虫などが一生懸命生きています。子どもたちは、ダンゴ虫に夢中です。

どこから食事をとって、どこから排泄するのか?必死に観察します。また、動かなくなってしまった虫たちには「死んじゃったのかなぁ?」と見つめます。

命の育みを感じているようです。

幼稚園教育要領原文
自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

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さらに、私たちの身の回りには、生活をしていく上で必要な文字や図形・標識などが満ち溢れていること。

幼稚園教育要領原文
遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

私の腕時計を見つけた年少さんが、
「先生、これ何?」
「時計だよ」
「時計は何するの?」

それを聞いていた年長さん、
「今、何時って聞くんだよね?」
「そうだね、よく知ってるね」
「お家で、言ってるよ」

「先生、今何時?」
「もうすぐ2時かな」…
「えっ!?”2”って書いてないよ!!」
(私の時計の文字盤には数字は書かれていません)

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「2」って書いていないのに、「2」と認識する感覚。改めて考えると、幼子との会話の中には、多くの気付きがあります。

好奇心いっぱいの子どもたち。私たちが生活していく上での様々な事柄。今は、単に正確な知識を獲得させることではなく、何よりも子どもたちの関心や感覚を大切にしていきたいものです。