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神様がくれた可愛いギフト

私には、神様がくれた可愛いギフトがある。
それは、私の人生を変えてくれた。

ギフトとは、昨年5月、虹の橋を渡った愛犬ミクのことだ。
可愛らしい男の子だった。

ミクがなぜ、神様がくれたギフトなのか、人生を変えてくれてのかを話そう。


私は、子供の頃から生きづらさを感じてきた。

表向きは、真面目、優等生、スポーツも勉強もできる子。
活発で元気な子。

でも、それは親の期待に応えるためであって、そうでないと愛情をもらえないと感じていたのだ。
愛されたと感じたことがないので、人の愛し方がわからない。
恋愛も、相手が近づき過ぎると嫌になる。
今思えば、愛着障害だった。
結婚なんて人生の地獄だと思っていた。

なのに、人間を相手にする看護師という仕事をしている。
看護師も、なりたくてなったわけではない。親がそれ以外の進路を許さなかっただけのことだ。

だから、人生は苦痛に満ちていた。


子供のころは、獣医師になりたいと漠然と思っていた。
それほど動物が好きだった。
動物とは心が通じ合うような気がして、心許せる友達という感覚だった。
子供の頃から犬、猫、鳥、と暮らしてきたから、大人になったらまた動物と暮らしたいと思ってきた。

嫌々始めた看護という仕事は、意外と自分に合っていた。
しかし、面白さを感じつつも医療の進歩は凄まじく、キャリアアップすればするほど仕事に忙殺されていった。

あるとき、なぜここまで必死に頑張ってるのだろう?と思った。

この問いに対する答えを導き出すのに、相当の時間を費やした。

答えは
大人になっても、親に縛られて生きている。
自分の人生を生きてない。
という現実だった。

それに気づいてしまったため、親との関係は悪化した。

この頃の私は心身疲れ果てていた。

ミクとの出逢いはその頃だ。
ペットショップのゲージの隅っこに不安そうな目でこちらを見ていたヨークシャーテリア。
ペットショップの子犬は、生後2ヶ月程度で親から離されてしまう。
親の愛情をもらえなかった寂しそうな表情に、自分が重なった。

翌日にはミクを迎え入れ、二人の共同生活が始まった。

大人になったら動物と暮らしたい。
その願いが突然叶ったのだ。

そして、この出逢いはまさにギフトだった。
昨日まで灰色の世界に生きていたのが嘘のように、毎日が色鮮やかに変化したのだ。

人間が嫌いだったはずなのに、ミクと暮らし初めたとたん、トントン拍子で結婚した。
仕事は忙しかったが、親のためではなく、自分のために仕事をするようになってからストレスは激減したし、人も悪くないと思えるようになった。


だから、ミクとの出逢いは、神様がくれたギフトだと思うのだ。

ミクとは、仕事以外はいつも一緒だった。
登山、カヌー、キャンプ、旅行。
同じ布団で眠り、疲れ果てるまで遊んだ。
思い出は数えきれない。

私に生きる力をくれたミク。
私の価値を教えてくれたミク。


大好き。

そして、ありがとう。





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