#21 『つきのふね』/森絵都さん

今日は、近所の公立図書館に初めて行きました。

目的は、大学のグループ研究に必要な文献を探すためです。

で、たまたま児童書ぽい本のコーナーをなんとなく見ていたところ、森絵都さんの『つきのふね』が目に止まったわけです。

どこかで書名を聞いたけど、その何処かが思い出せない、けどなぜか知ってる…。

気がついたら借りていました。

森さんの本は今まで読んだことがなく、どんなもんかな〜って偵察するような気持ちで読んでいましたが、ただの青春小説でもミステリーでもない…なんとも形容し難い本に巡り合ってしまった、というのが正直なところです。

教訓を何か得られた訳ではないし、何かが解決した訳でもないし…現代社会の問題を映し出しているような気もするけど、出版されたの1998年で今とは状況が違うしな…とか色々思う訳で、うまく感想を言語化できないままnoteを綴っている訳です。

自分の心に残った言葉を2つ紹介して、noteは締めたいと思います。

「自分は自分で生きていかねえと、今の時代、すぐに自分を見失っちまう」

これは、今の社会に生きる人たちみんなへのメッセージなのかなと言う気もしました。自分は自分、他人は他人と割り切って生きること、そして自分がこれだ!と思ったものに対しては熱い思いを抱いてアクションを起こすこと。就活はもちろん、これから生きる上で大事にしたい言葉だなと思いました。

そしてもう1つ。

「誰だって自分の中になんかこわいもんがあって、それでもなんとかやってるんじゃないのかよ」

正直ピンとこない…。けど、人間何かしら葛藤を抱えながら、目を背けたくなるような何かを抱えて生きている…?ちょっとよくわからなかったのですが、これはこれから生きていくうえでそのうちわかるのかもしれないですね。

わたしなら、これはきっと「自分に自信がないこと」。だから、なんでも背伸びして頑張って、ある種の承認欲求を満たすことで、それを自信につなげようとしているのかもしれないのです。それで疲れてしまうことも多々ありますが。

物理的に殴られた訳でもなんでもないけど、心に残る一冊でした。

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