#81 アウシュビッツの看守たちは本当に悪い存在か?

こんにちは、Mikuです。

今日は、先日読み終わった『ハンナのかばん』という本を読みました。

ちょっとネタバレしてしまうかもしれませんが、ご了承くださいm( _  _ )m

なぜこの本を手に取ったのか

私の母が、約2年前から熊本のユニセフ協会でボランティアしていた際に、アフリカ子どもの日というイベントがありました。その際に、「ハンナのかばん」が取り上げられていたそうです。

イベントの概要はこちら↓

私が高校生の時から、第二次大戦期の歴史に強い興味を抱いていたことから、母から勧められていました。頭の片隅に本のことはあったのですが、なかなか手を伸ばせずにいました。でも、楽し樹(学生中心のオンラインコミュニティ)の平和学企画の中でアウシュビッツについて取り上げることがあり、この機会に読んでみようと思い、手に取りました。

手に取ってみて

お恥ずかしながら、20歳にしてこの本を読んだわけですが、当時の人たちの気持ちを考えると、胸が張り裂けそうでした。なんの罪もないユダヤ人が、ナチスのせいで強制的に収容所に入れられ、劣悪な環境で過ごし、最後にはガス室で殺されていく…。なんと残虐なことなんだろうと思いました。

でも、ここで一つ疑問が浮かびました。

アウシュビッツの看守たちは本当に悪い存在なのか?

きっと、彼らもやりたくてこんな仕事やってるとは私は思えないのです。きっと、支配の連鎖、というか、誰かの言いなりになってやっただけなのではないかと思ってしまうのです。彼らは自分の良心を押さえ込んで、心を鬼にして、自分の身分、あるいは家族を守るため、国のために仕事をやっていたと思うのです。

このように考えた時に、一概にアウシュビッツの看守たちは本当に悪者だったのか、私には分からなくなるのです。

もちろん、ユダヤ人や今のドイツ人からしてみれば、明らかに悪者以外の何者でもないのでしょうが、でも、そこの看守さんやナチスの手先のような人たちは本当に悪者だったのかと言われれば、なんとも言えないような気がしてしまいます。

おわりに

第二次大戦期のドイツの歴史に興味があるなら、絶対に読んだ方が良いと言われて『ハンナのかばん』にてを伸ばしたわけですが、この本を読む中で、ただユダヤ人がかわいそうな存在、というだけでなく、ナチスの手先にあたる人たちが本当に悪者といえるのか、どこに良心があり、どこからが悪者なのか、色々考えさせられました。

ぜひ、皆さんも読んでみてください!

Auf Wiedersehen!

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