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僕の撮影スタイル

ストリートスナップとの出会い


 風景写真しか撮ってこなかった自分が今やストリートスナップがメインとなっている。
 ストリートスナップを知ったきっかけは2,3年ほど前に東京を旅行したときに出会った写真学校に通うSNSのフォロワーさんだった。
 彼は常にカメラを携え、気づけばファインダーを覗いてシャッターを切っていた。
 何を撮っていたかといえば、今まで見向きもしたことのなかった落ちていたゴミだった。撮った写真を見せてもらうと芸術的な何かを感じた。
 それが僕の最初のストリートスナップの出会いだった。

ブレッソンや木村伊兵衛に憧れる

 それから僕はストリートスナップを撮るようになった。
 最初はぼちぼち撮っていたが、SONYのフルサイズミラーレスを手にしてからは、より一層写真に向き合うようになった。
 それまであまり「写真家」という存在に興味はなかったのだが、何となくどんな人がいるのだろうと調べてみれば真っ先にヒットしたのが、「アンリ・カルティエ・ブレッソン」や「木村伊兵衛」という写真家だ。
 写真を見ると彼らの撮る底に住む人々の日常を切り取った写真に感銘を受けた。
 それまでは物撮り含めたスナップ写真を多く撮っていたが、今では人然り動物然り生き物メインのスナップ写真にばかり惹かれている。

撮影設定

 日中は基本的に絞りF8,シャッタースピード1/125,ISOオート
 夜は絞り開放,シャッタースピード1/125(できるだけ早く),ISOオート

 夜は絞りを開放にするのでピントがシビアになるので難しい。
 だがシャッタースピードはできるだけ早くすることに重きをおいている。
 ISOはLeicaM10でISO100〜6400のオートにしている。
 6400はノイズが酷いと言われがちだが、僕的にはストリートスナップであれば、何ら気にならない。

カラーよりはモノクロが多め

 僕の撮る写真は殆どがモノクロである。
 理由は、別にカラーである必要がないからだ。
 風景写真を撮るときはカラーが多くなるが、人物をスナップしたときはカラーであると写真として散漫となり、何をメインで写したいのかわからなくなる。
 ストリートスナップにのめり込むきっかけとなった写真家達がモノクロで撮影していたことが多いというのも要因であるのかもしれない。(もちろんモノクロフィルムしかなかったという時代背景もあるが)
 加えてこれを言うと怒られるかもしれないが、モノクロになった途端にレタッチが楽になるのも大きい。
 そして圧倒的な主観ではあるが、モノクロ写真はかっこいい。
 ただ、昔メインだったモノクロだと古いイメージもあるので、最近は現代の写真はカラーで撮るほうが、リアリズム的には適しているのかなと思ったりもします。

写真にはその人の性格が現れる

 僕は今でもそうだが、人とのコミュニケーションが苦手だ。
 いわゆる「コミュ障」というやつだ、それも結構重症な方だと思う。
 正直そんな僕が撮る写真は人を背中から撮った写真が多い。
 気づかれずにありのままの姿を収めた写真ももちろん大好き。
 

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 ピントを合わせに行こうと思ったらフォーカスリングを逆に回していた。

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 こういった足だけ少し覗いてる写真もある。

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 シート越しに立ち飲み屋を撮影。
 撮って出しの写真からほとんど色味を変えていません。

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 キングコングの西野氏が描いた絵本のトラックに集まる人達

 背中もそれはそれで好きなのだが、人によっては真正面から撮ってみたくなる人もたくさんいる。
 だけど、断られないかや加えて嫌がられないかと色々気にしてしまい、結局諦めてしまうことが多い。そもそも自分から声をかけるという行為自体がすごく怖い。
 こういった背中ばかりの写真は僕の臆病な性格の表れであると言っても嵌合ではないと思う。
 僕の好きな写真家の一人であるソール・ライターも遠くからズームレンズで覗くように撮るスタイルもある。
 僕も以前はそのようなスタイルであったが、ライカを手にしたからにはけじめを付けて、様々な人とコミュニケーションを撮った上で真正面から撮影できるようになりたいなと思っている。

野良猫も大好き

 ストリートスナップを撮る上で街を歩くと野良猫との出会いも素晴らしいシャッターチャンスだ。
 僕はよく難波の法善寺で野良猫を撮っている、ここは安定の猫スポットになっている。
 一眼レフを持った方々もよく見かけるので難波界隈を撮る人たちの中では有名なのかもしれない。

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 この子はよく上から見下ろしてくる。

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 この子は気づいたら寝ていることが多い。

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 猫は素早いのでマニュアルフォーカスのカメラではうまく捉えられないこともあるが、これはこれでいい感じ。
 野良猫の写真は今後いくつか記事にしていきたいと思っています。

いつも見ない視点にカメラを構える

 これも上記のSNSのフォロワーの彼から教わったことなのだが、「人は普段見ない視点から見るものがよく見える」というもの。
 大抵カメラを構えるときは、自分のいつもの目線にカメラを構えて撮ることが多いと思うが、少し視点を変えてみようというものだ。
 僕の場合、毎度しゃがんだりするのは億劫だし、しんどいのでストラップを首から下げてカメラをお腹の位置のまま、上からシャッターボタンを押すというものだ。
 このときに距離標が載ったマニュアルフォーカスはすごく使いやすい。
 オートフォーカスであれば自分の意志に反してピントを外してしまうかもしれないが、マニュアルフォーカスのレンズを使えば、ピントの合っている位置をレンズが教えてくれる。なのでファインダーを覗かずともピントを合わせることができる。(よく置きピンとか言われている。)
 僕の場合はまだまだボケを量産しているので、今後うまくなっていきたい。

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 猫の視線になると見えてくるものがあるかもしれませんね。

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 横断歩道を歩いてるときはしゃがんでいられない。
 「あの人は何にしているんだ?」と詮索されてはいけないのだ。
 前述しているが、こういったありのままの姿を写した写真も好き。

【使用機材】
LeicaM10
Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 S.C.


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