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「NVCのステップ①観察」で冷静になるきっかけが生まれる

イライラして自分を責めてしまうお母さんが、自分も相手も大切にできる方法をお伝えしているコミュニケーション専門家MIKUです。

各地で大きな地震が相次いでいますね。

SNSでもここ数日は、不安やドキドキ、落ち着かなさから他者へ攻撃的になってしまう声も目にします。

被害が大きくならないよう、皆さんが穏やかであれるよう、こころより祈るばかりです…

さてそれでは今日から4回に分けて、「気持ちが整ってモヤモヤがおさまるコツ」をご紹介していきます。


まず、気持ちを整えていく時にはNVCの4つのステップを意識していきます。

NVCの4つのステップとは、
①観察
②感情
③ニーズ
④リクエスト

のこと。

今日は最初の「観察」についてです。

観察とは、主観やジャッジ、評価を含まずに事実のみを切り取っていくこと。でもこれ、意外と難しいんです。


いきなりですが、例題をやってみましょう。

「子どもがずっとゲームをしていて、なかなかお風呂に入ろうとしない」

こちらは観察でしょうか?


答えは観察ではありません。
「ずっと」「なかなか入ろうとしない」の部分に主観が含まれています。


「観察」で表現するときには、新聞記者になって記事を書くイメージでやるとやりやすいです。


そうすると例えば、

「子どもはゲームをしていて、お風呂に入っていない。」

こんな感じになりますね。


ちなみに、主観を入れてはダメ、ということではありません。
観察をしないといけない、ということでもありません。

できなくっても大丈夫!うまくいかなくても大丈夫!

私も普段、主観で捉えたり、表現することはよくあります。


…じゃあできなくてもいいなら、なんでわざわざこの「観察」のステップがあるの?

そうですよね。
この「観察」のステップがなぜあるかというと…

自分が「観察」をしているか?

それとも主観で見ているか?

が自覚できるようになると、決めつけをしたり、感情的に反応したり、といったことが減っていきます。


例えば新聞記者が、新聞に「国はまた税率をあげるようです。」と書きます。

すると、この記者は反対派なんだろうな、不満があるんだろうな、というのがなんとなく伝わってきませんか?

そしてなんとなく国民寄りの意見にも取れるので、場合によっては政府側と今後、トラブルになるかもしれません。


ですが「国は年内に税率を上げる方針です」と書くとどうでしょうか?
読み手もまずは、事実を事実として受け取れます。

あとは「それをどう捉えるか?」は、読み手が客観的にそれぞれ考えることができます。

つまり「観察」とは、自分を冷静にしてくれる、客観視の練習です。

できるかどうかは別として、「観察」という視点を知っているだけでも全然違ってきます。

私たちはよく、目の前の現状を「主観を交えて捉え、感情に反応して振る舞う」という癖がついてます。

主観→感情→反応する

という感じ。

子どもがずっとゲームをしていて、なかなかお風呂に入ろうとしない
(主観)
 ↓
イラッ!ムカッ!
(感情)
 ↓
いい加減にしろ!
ゲームを与えたのが間違いだった!
取り上げてやる!
規制をかけてやる!
なんとしてもお風呂にいかせないと!
(反応する)

となるのが習慣になっているんです。

もしこの反応をしてしまったら、そのあとでいいので「観察」をする練習をしてみてください。

「子どもはゲームをしていて、お風呂に入っていない。」のが事実。
そして私は(習慣で)反応してたのだ、と。


それでは次回は「②感情」について解説していきます。
お楽しみに!

<自分のせいで子供に症状が出てるのでは…と自分を責めているお母さんへ>
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