見出し画像

病院の親子。

先日,母のカテーテルでの検査の事前説明を聞きに病院に行った。

担当の先生が多忙らしく,しばらく母の入院している階のナースステーションで待っていた時に見かけた2人。

退院らしく,車椅子を一階から借りてきてくださいね,と看護師に言われて,車椅子を借りて上がってきた若い男の子がいた。
おじいちゃんかおばあちゃん?彼女?奥さん?
まだ結婚にも早そうな年齢にも見える。

車椅子に乗ってきたのは,お母さんだった。
私よりずっと若い,40代くらいの若いお母さん。
脳内出血かな,もう話せなくて,オムツで,ご飯も食べさせてもらわないとダメな状態で,
つばもうまく飲み込めない感じ。
息子さんは,施設や介護についてずいぶん勉強した感じで,専門用語を使いながら,看護師さんと退院後の事を話していた。
施設に戻る話が出ていたので,
施設で何か病気になり→入院→施設に戻る,みたいな状況のようだ。

私も,20代からずっーと,父の肝硬変やアルコール依存症で,病院の入退院,福祉課への相談,父の病院代などの手続き,母とまた再婚し,同居してからも,(父はいろいろひどかったので,母としばらく離婚していた)透析の送り迎え,
母も,足首骨折,胆石胆嚢の手術,肺の非結核性抗酸菌症,乳がん,家で骨折,施設に入る,今回の心不全と,ずっと介護の日々。

今は経済的に安定しているけれど,まだ父の頃は,パートや,普段は給料は良かったが,有給休暇が取れない,土曜日出勤,正月休みも,2日くらいの大手の子会社にいた時もあり,まだ息子にもお金がかかる時期で,休むと経済的にいろいろ大変な時もあった。

それでも,家で,オムツ交換や,ご飯を食べさせるとか,寝たきりではなかったので,
世の中には,いろいろな人生を送っている人がいるんだと改めて,いろいろ考えさせられる親子の姿だった。

息子さんは,脳内出血のせいで涙もろくなり、泣くお母さんに,お母さん泣いたらあかん,お風呂入れてもらって髪もサラサラやな,良かったなー。
と,ハキハキして無気力ではなく,オムツの事や食事の事も積極的に看護師さんに質問して,聞いていた。

まさしく本当に若いヤングケアラーで,彼がこの先,施設に入所の母親の介護をしながらでも,彼らしい幸せな人生を歩んでほしいと願わずにはいられない。

ホッとした時にうつが出てきたり,身体に病気が出てくる事があるから身体にも気をつけてほしい。

国も,若いケアラーが,安心して学校や会社に行けるように,若い病気や事故で介護が必要な人は,介護施設にはいりやすくしたり,デイケアや,そういう相談を積極的に相談できるシステムを作ってあげてほしい。

仕事すら,続けることが難しく,休みは全て親の介護,お金もなく,恋愛や趣味もできず,結婚も出来なくて,
自分も鬱やさまざまな病気になってしまう子達がいなくなるように。

誰かに頼ってもいい,自分の好きな事をして良いんだ,
どこかに預けてもいいんだって,思えるように,自分の人生も大切に生きられるようにしてあげてほしい。


最後まで,記事を読んで頂きありがとうございました😊また,もし良かったら,遊びに来てくださいね!