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アパレル接客。(再UP)

アパレル接客って、嫌われてるじゃないですか。(きっぱり)


「アパレル接客やってます」っていうと

「いらっしゃいませ~って、あの声どうやって練習するの?」とか。

「ベッタリ付かれるの嫌だ」とか。

「声かけてきたら逃げる。」とか。

「マジウザい」とか。

多くの方から、

職業として「人の嫌がる事をする仕事」と認知されているようで

そう言われても仕方が無い職業だと思われている節があり。

正直、そういう話で盛り上がられると、

とてもとても、胸が痛くなります。

だって、人だから。

そして、この職業が好きだから。


接客が好きで

それを仕事にしている人って、お世話好きな方が多い。

接客を通して、だれかの役に立てることに喜びを感じている。

そして、その結果が

「売上」という形になる。

そう、売上って、お客様から感謝された結果の数値。

だからこそ、売れないと泣きたくなるし

自分の価値がわからなくなって、どうしようもない感情が押し寄せてきます。


そして、

自分の価値を求めて求めて。

お客様に売りたい。

そして売らなきゃ。って思っちゃう。


実はそうやって、売らなきゃ!と思えば思うほど

売れないんですけどね。(アパレル接客、王道あるある。)


そして、そうやって追い詰められた上での「売らなきゃ接客」が

アパレル販売員の嫌われる理由を作ってしまっていたりする。


じゃあ、やっぱり自業自得じゃん。

アパレル販売員は嫌われて当然だと思っちゃいますか?



あ、気づけば、オープンして1時間経っている。

なのに、まだ、レジ開いてない。(1枚も売れていない)


みたいな時。

本当に死ぬほど焦るんですよ。

販売したことある人なら、きっとわかる。

冷や汗と、キリキリ痛む胃。

どうしよう。どうしよう。

不安が押し寄せる。


ある日、売れない。と、悩んでいるアパレル販売員さんに

「大変だね。頑張ってるのにね。」って声をかけた途端、

スタッフさん、その場で号泣。


この気持ち、分かってもらえるかな・・・?


売れない。

それは、自分を否定しまくられている感じがするんですよ。

お客様に必要とされていない私には

存在価値がない。


だから、販売員にとっては

こんなに辛いこと無いんですよ。


そして、売れない日が続くと、

どうして売れないんだろう。

どこが悪いんだろう。

私の頑張りが足りないんだろうか?

私に素質がないんだろうか?

商品が、悪いんだろうか?


そんな風に

ダメダメさがしループに

ハマります。


いや、考えて

すぐにわかったら

売れてるからさあ・・・。って思うんですけどね。

そうせずにはいられないんです。その気持ちもとてもわかります。


そんな時、私がおすすめすることは、


自分が、買いたい物を

物色し始める。(おい。)


このジャケットかわいいな。

これのインナーだったら、

これかな、、、。

パンツはどんなのがいいかな?

靴は、何がいいかなあ・・・って感じです。


人は、2つの事を

同時進行では考えられないので、

別の思考を入れる事で

「売れない。どうしょう。」の気持ちを、

頭からばこーん!と、ぶっ飛ばします。


自分コーディネートを作り始めると

じゃあ、せっかくだから

ボディに着せてみようかな。

そしたら、お客様に商品を見つけてもらえるように

商品の配置を変えなくちゃ。

什器の位置や高さはこのままで大丈夫かな?

この商品はたたむ?ハンガーにかける?


突然、大忙しになります。


そして、こんな風にバタバタしていると、

なぜか、お客様が

入ってくるんですよね。


売れなくて、「どうしよう、どうしよう」困った顔をして

じーっと、直立不動の販売員や

とにかく「売らなきゃ」と突撃してくる販売員は

お客様にとっては

お店に入りづらいと感じる存在。


特に、動かないのはやめましょ。

空気がよどみますから。


ちなみに、

私は、5分ルールを作り、

どんなにお客様が来なくて

暇なときでも

一カ所に5分以上、

立ち止まらないようにしています。


動いて、ぐるぐる空気を回すんです。


私は、スピリチュアル系、

いまだに苦手。


でも、

売り場の気がよどんでいるなあ。とかは

なんとなく、わかります。


だから

自ら動く事で、空気をグルグル動かすんです。


だまされたと思って、試してみて下さい。

タダですから。

ダイエットにもなるし。

凄く働いてるっぽくも見えるし。(ぽく?)


それでも売れないときは

笑顔で、

「明日、頑張ろっ」って、

商品に「えへへ」って笑います。(変な人)


だって、売れない日は

売れないんですよ。(きっぱり)

何やっても売れない日ってあります。(さらにきっぱり)


今日、売れなかったら

明日、売ればいいんですよ。


その為に、

明日、今日の倍、売るにはどうしたらいいか?を

考えるんです。


商品を見ながら、商品と一緒に考えるんです。

どうしたら明日、お客様に喜んでもらえるか?

どうしたら明日、お客様の役に立てるか?


売れない理由を考えてても

落ち込むばかり。


だったら

「こうやって、こうやって、、、えへへ。

やだ。明日バカ売れ♡」って

妄想で、ニマニマしてるほうがいい。


売れてない時ほど

「売れすぎて困っちゃう!」みたいな顔で


売り場に立てるか?


そこが、売れてる人と、売れない人の

小さくて、大きな差かもしれないなあと思うんですよね。


そして、そうやってニマニマ意味なく笑える販売員は

アパレルの接客を嫌うお客様から

「お洋服買うのってこんなに楽しいんですね。」って声を

貰える日が来るんじゃないかなあと思っています。


どんなにアパレル接客がたくさんの人に嫌われていたとしても

お客様に言われた「ありがとう」の幸せな破壊力を知ったら

やっぱり私は

この仕事をやって良かったとしか思えないんですよね。


アパレル販売員の皆様。

自分の為に、お客様の為に、

腐らずに頑張ろうね。


そして、

アパレル販売員が苦手な皆様。

きっと嫌な接客に出会って

アパレル販売員が苦手になったんだと思います。

本当に、ごめんなさい。

いつか、「ああ、居てくれて良かった」って思ってもらえるような

接客が

どのお店でも標準装備になるように

一生懸命頑張りますね。


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