日本キリスト改革派岡山教会 2023年11月5日礼拝説教(ヨハネによる福音書8章12〜20節)

↓前回の説教↓


◎聖 書:ヨハネによる福音書8章12〜20節
◎説教題:「命の光を持つ」
      〜暗闇から闇を失わせる光を知る〜
◎説教者:柏木 貴志 牧師


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エスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩まず、命の光を持つ。」 ヨハネによる福音書8章12節 たとえ苦難の中にあっても、イエス様は私たちの光となって暗闇を照らして下さいます。 詳しくは、以下のリンクからファ...

Posted by 日本キリスト改革派岡山教会 on Sunday, November 5, 2023


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12イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」
13それで、ファリサイ派の人々が言った。「あなたは自分について証しをしている。その証しは真実ではない。」
14イエスは答えて言われた。「たとえわたしが自分について証しをするとしても、その証しは真実である。自分がどこから来たのか、そしてどこへ行くのか、わたしは知っているからだ。しかし、あなたたちは、わたしがどこから来てどこへ行くのか、知らない。
15あなたたちは肉に従って裁くが、わたしはだれをも裁かない。
16しかし、もしわたしが裁くとすれば、わたしの裁きは真実である。なぜならわたしはひとりではなく、わたしをお遣わしになった父と共にいるからである。
17あなたたちの律法には、二人が行う証しは真実であると書いてある。
18わたしは自分について証しをしており、わたしをお遣わしになった父もわたしについて証しをしてくださる。」
19彼らが「あなたの父はどこにいるのか」と言うと、イエスはお答えになった。「あなたたちは、わたしもわたしの父も知らない。もし、わたしを知っていたら、わたしの父をも知るはずだ。」
20イエスは神殿の境内で教えておられたとき、宝物殿の近くでこれらのことを話された。しかし、だれもイエスを捕らえなかった。イエスの時がまだ来ていなかったからである。

ヨハネによる福音書8章12〜20節


【メモ】
◎12節「世の光」…「天の光」ではない。/「暗闇の中を歩かず」…「歩かないだろう」とは仰らなかった。

イエス(神)の光は「今、ここ、私」に働く。
イエスに従う者は、闇の中に居ながら闇の中を歩かない。

◎しかし…12節は結論ではなく(否、イエスにとって結論は出ているのだが)、そこからファリサイ派との問答が展開される。

◎20節「神殿の境内で教えておられたとき、宝物殿の近くで」
時…仮庵祭(出エジプトに始まる「荒野の四十年」を憶い、その間父祖たちを導き支えた神の恵みに感謝する祭)が終わった後。
場…宝物殿の近く。そこには祭りの間大きな燭台(灯台?)が設けられ、エルサレムのどこに居ても見える大きな火が灯っていた。=「火の柱」(40年間イスラエルを導いてきた神の恵み)の象徴。

◎祭が終わり、目に見える光が消え去った後にイエスは言った。
「私は世の光である」=「燭台の光は消えた。しかし神様ご自身が与える「火の柱」はここにある。それが私だ」

◎13節…ファリサイ派「お前は自分で自分のことを証している。他に証人がいないではないか」
→イエス「私の父もいる。これで証人は二人だ」

◎19節「あなたの父はどこにいるのか」=「お前の神はどこに居る。たとえ居ても目には見えないし、証言したとしても聞こえないじゃないか」

これはある意味で正しい。世間の裁判で「神様は私の無実をご存知です。」と言っても証拠としては採用されない。
しかし「お前の神はどこに居るのか」とは、イスラエルがその敵から散々浴びせられてきた嘲りの言葉。ファリサイ派は天に唾を吐くような言葉を言った。

◎イエス「あなた方も、姦通の女に対する私の裁きを見ただろう。
あの裁きの時に、私の父も一緒に居られたのを見なかったか。
あぁ、見ても気付かないか。私も私の父も知らないのだから」

◎人間の裁き「お前は罪人だ。我々の仲間ではない。ここで生きることは出来ない(排除・分離)」
or
「あなたの好きにしなさい、どうせ皆罪人なんだから(放置)」=いずれにしても人間を罪の中に押し留める。

◎イエス(神)の裁き「私もあなたを罪に定めない。(赦し)行きなさい。これからはもう罪を犯してはならない。(派遣)」
=人間に「罪に留まりたくない。罪の向こう側へ行きたい」という願いを抱かせ、その願い通りに歩ませる。



【次週朝の礼拝】
◎聖 書:ヨハネによる福音書8章21〜30節
◎説教題:「真実に遣わされ、真実に去る」
〜神の御心のなかを生きるイエス〜
◎説教者:柏木 貴志 牧師



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