見出し画像

続かなくても大丈夫


 最近の私の個人的な課題は、ダイエットが続かないこと、である。世の中に、仲間は数多いるはずだが、インターネットの世界で目に入るのは、ダイエットに成功した方ばかりで、自分はなんでこうも続かないのだろうな、と軽く落ち込む。

 体重を落としたいのではなく、脂肪を落として、適度に筋肉をつけたいので、単に食べる量を減らすとか、摂取カロリーを少なくするのではいけない。最低限、PFC(タンパク質・脂質・糖質)バランスを考えて食事を取ろうと思うのだが、記録してみると、どうしても脂質が多い。まあ、血液検査にその結果が出てるので、分かっていたけどね・・・。

 脂っぽいものを好んで食べているつもりはないのに、ちょっと外食したり、ケーキを買って食べたりすると、すぐに「脂質のとりすぎ」とアプリに指摘される。

 朝にパン、昼にパスタやファストフード、夜にハンバーグやカレーを食べたりしたら、大変なことになる。 

 これは脂質どれくらいかな? 野菜で食物繊維を摂りたいけど、豚バラ入れて炒めたら脂質オーバーするよね、

と考えていると、すぐに面倒くさくなってしまう。お昼にパスタを食べた時点で脂質と糖質多すぎで、タンパク質も食物繊維も足りないんだし、今日はもう諦めよう、とすぐに諦めモードになったりもする。そのくせ、美味しいものを食べるのが大好きなので、ひとりランチでも好きなものを食べに行ってしまう。

 昔、レコーディングダイエットなるものが流行り、食べたものを記録するだけで痩せると評判になったが、そもそも私は食事の記録も続かない。

 書いていてダメだなと思うのだが、落ち込んでも仕方がないので、減点法ではなく加点法で考えることにした。つまり、バランスの良い適量の食事の回数を1回でも増やせれば良し、と考えるのだ。ダメだった食事のことはくよくよしない、考えない。バランスの良い健康的な食事の回数が増えれば、全体のバランスもよくなってくるはず。だから、1回出来たら1点増える。ダメでも減らない。

 世の中、だいたいのことがこの考え方で乗り切れる。家族との関係も、毎日相手に優しく出来たらいいけれど、感情的に怒ってしまうことだって、面倒くさくて適当な返事をしちゃうことだってある。だけど、1回優しく話を聞けたらプラス1点、怒らないで冷静に話せたらそれもプラス1点。

 そうやって日々の自分の小さな努力や、優しさや、工夫に、全部加点したらどんどんポイントがたまる。続かないことで落ち込むより、ポイントが溜まってるー、と思ったほうが楽しい。

 今日の夕飯は脂質の少ない和食にして、1点を加点。1点分健康に近づけた、と思おう。
               (M.C)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?