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ゆるす(許す)(緩す)

先日、キャベツを切っている時に包丁がズレてしまい、思いっきり左手を切ってしまった。

母が退院してからあまり家事が出来ないので、家の家事をほぼ全て一人でしていた。朝5時に起きて雨戸を開けて、朝ごはんの支度をして、布団を干して、食器を洗い、拭く。娘が学校に行ったら、6部屋掃除機をかけて、モップがけして、トイレ2つを掃除する。掃除が終わると急いでバスで買い物に出かけ、家に帰ると昼ご飯を作り、夜のおかずも作り置きする。そんなことをしているうちに娘が帰ってくるからまた夜のご飯の支度をする。父と母の分は塩分控えめの野菜や、やわらかいものが中心で、娘のは魚や肉も入れて。娘と私で一緒にお風呂に入って、時間を短縮して父と母がゆっくり入れるようにする。夜のうちにオキシ漬けして、洗濯して、急がなきゃ、急がなきゃ…土日は兄が来るからその分のご飯も作って冷凍しなきゃ。ミシンで袋も作りたい。マスクケースも作りたい。壁紙も張り替えたい。庭にレモンの木も植えたい。

ここ数ヶ月、ずっとこんな生活だった。そして突然手を切ってしまい、情けない事に沢山出る血を見てびっくりして頭に血が行かなくなったのか、頭痛と吐き気でダウンしてしまった。頭が痛くなって、意識が遠のいて、包丁で手を切って気絶して死ぬという情けない姿で旦那のところへ行くのか…と本気で思ってしまった(笑)

私の情けない姿を見た娘が、傷口を洗い、消毒して防水の絆創膏を貼ってくれた。ペットボトル等の蓋を開けてくれたり、レンジで作れる簡単な料理や、卵料理を作ってくれたり、洗濯物を畳んでくれたりした。

そこでやっと気づいた事

母の体調が悪くなったら、私が家事を一人で全部請け負わなくちゃいけないと思い込んでいた。そうしないと実家であれども住んではいけないような気がしていた。

私が家事を全部一人でやっていたら、娘も「手伝う」という概念すら持たなかったかもしれない。

自分は立派な、出来た人間ではないので、一人で沢山の事をできませーん!
そんな自分を許そう。
ガチガチに縛らないで、ゆるゆる生きていけばいいじゃん。
私がやらない事は、必要になれば誰かがやるさ。

やりたい事、ワクワクする事からやっていこう。

と思った話なのでした。



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