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その鶏皮、捨てるならください
こんにちは、Mikoです。
今日は鶏の皮のお話。
私は、フランス人の彼氏と日本で同棲していた期間があった。
私達は完全に自炊派。
二人ともお肉大好き。
そして頻繁に食べるお肉No.1が鶏の胸肉だった。
この日も2人で夕食の鶏胸肉の準備をしていた。
彼「フンフンフン〜♪」
音楽に乗りながら彼が鶏肉をさばく。
同棲を始めた頃は特にそういう光景がとても新鮮で愛おしく、
私は目をハートににながらその光景を眺めていた。
パックを開けて〜
私「(いいねいいね〜♪)」
包丁で〜
私「(ふむふむ♪)」
皮を剥いで〜
私「(そうかそうか〜)」
ゴミ箱に〜~~
ポイっ♪♪♪
(一瞬時が止まる)
私「え!!!!」
彼「ん?」
私「い、今、皮……捨てた……?」
彼「うん。だって気持ち悪いから。」
私「…………。そ、そっか…………。」
そう、私は大の鶏皮好きの女。
鶏皮だけが串に挿さった焼き鳥も大好物だし、なんなら鶏皮は鶏肉料理のハイライトと思っているくらい。
鶏皮は鶏料理には無くてはならないものなのだ。
鶏皮の無い鶏料理なんて、
夏のない四季、
ドラマーのいないロックンロール、
指輪のないロードオブザリング ゥゥゥゥゥ!!!
「いらないなら、ちょうだい!」
それ以来、鶏皮は全て私のものとなった。
肉と同じサイズに鶏皮を細かく切ると、彼のお皿に鶏皮がお邪魔してしまうので、最初に剥がした鶏皮は最後まで大きいまま調理するようになった。
料理を盛り付けると私のお皿がどちらかは明らか。
なぜなら私のお皿の料理の頂上にはいつも、特大サイズの鶏皮が「ブリ〜〜ン!!」と鎮座しているからである。
よく外国人が主張するのは、「鶏皮はパリパリでないと美味しくない。プルプルは気持ち悪い」という事。
パリパリだと食べたいのに、プルプルだと食べたくないという。
私はどんな時の鶏皮も愛している。
パリパリの時も、プルプルの時も。
健やかなる時も、病める時も。
いや、病める鶏皮は食べない方がいい、絶対。
私としてはむしろプルプルの方が好みで、あのジューシーなプルプルを頬張る瞬間は至福のひと時なのである。
オーストラリアに住んでいた時、精肉コーナーで驚いたのが、「スキンレスチキン」として皮を剥いだ鶏肉が普通に売られている事。
日本だと鶏皮ファンが一部いるのでそれだけパックしても売れるが、オーストラリアの場合剥いだ大量の鶏皮はどこへ行くのだろう…。
もし廃棄されているとしたら私は言いたい。
「いらないならちょうだい……。」
最後までチキンと読んでくださり、どうもありがとうございました!
(本当にありがとうございました!)
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