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人生初の外国人ダーリンは韓国人

20代半ばでワーキングホリデーでオーストラリアへ行きました。
ワーキングホリデーは学校に行ったり、旅行したり、仕事したり、
1年間を自由に過ごせる素晴らしき制度。
普通の旅行ではできない経験がしたかったというのと、単にワーホリ資金を増やしたかったというのもあり、仕事に挑戦してみました。

ワーホリ(ワーキングホリデー)をしている人にとっては、ファーム(農場)で働く体験というのは意外かもしれませんが結構定番。
滞在していた都市の近郊にいちごファームの仕事を見つけ、友人と2人でそのファームの近くに引っ越しました。
これからどんな体験と出会いが待っているんだろうとワクワクしていました。

シェアハウスでの出会い

ファームで働く人々は、ファームの近くのシェアハウスやバックパッカーに泊まり、数か月わいわい一緒に過ごします。
果物や野菜はシーズンがあるので、それが終わったらまた別の農場に移動。なので農場で働くワーホリの人々はほぼみんな仮住まいなんです。

私は、友人と一緒にシェアハウスに滞在する事になりました。
そこのシェアハウス、私と友人以外は全員韓国人でした。

シェアハウスなのでキッチンやシャワーは共有スペースです。
キッチンは割と広めでコンロなども複数あり、みんなが同時に料理できるようになっていました。
お互いに「今日は何作ってるの?」とか「それおいしそう!一口ちょうだい!」などとおしゃべりしながら料理をしたりごはんを食べる事もあり、どんどん仲良くなっていきました。
その中でも一人、よく私に話しかけてくれるなぁという年下の男子がいて、少し気になっていました。

呼び出されて告白

ある日の夕方、みんながいないタイミングを見計らい、その男子から家の裏手に呼び出されました。

そして、告白。

「彼女になってくれない?」
と言われました。

そして私は「はい。」と答えました。


オーストラリアの田舎の静かな夕方、
当時はスマホも大して普及してなかったので娯楽もなく、
毎日の楽しみは友達とのおしゃべり、手作りの食事、きれいな空、時々見るカンガルーとエミュー、そして恋でした。

シンプルな生活をしていると、心の感度が上がる気がしました。

素敵な夜でした。

それから

彼と付き合ってからの暮らしはとても楽しいものでした。一緒に料理をしたり、パソコンで映画を見たり、シンプルながらも充実した毎日。
実は一緒にファームに行った友人もほぼ同時期に韓国人の彼氏ができ、
お互い順風満帆に過ごしていました。

その後まもなく、私は彼と別の家に引っ越し、やっと同じ部屋で過ごせるようになりました。(普通シェアハウスは男女別部屋なので、お互いシェアメイトがいる以上それぞれの部屋で過ごす事ができないんです。)
なので念願叶ってとても嬉しかったです。

付き合ったばかり、そしてお互い初めての外国人の彼氏彼女という事で、毎日がとても新鮮で最高に幸せな気持ちで過ごしていました。
ずっとこんな日々が続くんだと思っていました。

不協和音は突然に

そしてその時がやってきました。
日々一緒に暮らしている中、彼は徐々に私をぞんざいに扱う様になりました。
テレビを見ながら私の話を聞いたり、無視する事も多くなりました。
問題があるなら話し合いたいと言っても「忙しい」「疲れている」などと言って聞く耳をもたず。
あげくの果てに私が隣で泣いていても、テレビを見て笑っているいる始末。
彼がテレビを見て笑っている横顔を見たその瞬間、

「もう、この人ないや…。」

そう思いました。

私の心は彼からプッツリと切れてしまったんです。
その場で別れを決意しました。

「粘り強い」と小学校の通信簿によく書かれていた私。自覚もあります。
ただ、そんな私が一度辞めると決めたら、完全に手を引きます。
相手が何と言おうと問答無用です。お疲れ様でした。

限りあるオーストラリアの時間、これ以上ここにはいられない!

そして私は彼とファームに別れを告げ、新たな地へと向かうのでした。


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