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もしも、地球から水が無くなったら|静かなる海

地球から「水」が枯渇した世界。

わずかな飲料水は、職業や家柄などによって決められた等級によって、分配される量が決まってしまう。

人々はそんな等級制度にデモを起こしたり、地球から飛び出て他の惑星へ「水」を必死に探しに行く。

そんなとき、ある国の調査団が、他の国が「なにもない」と諦めた「月」で、不思議なものを見つける。
しかし、それを研究する施設で大事故が起きてしまい、基地は一時閉鎖されてしまう。

数年後、何も知らされていない別の調査団が駆り出され、閉鎖された基地からその不思議な「サンプル」を回収してくるよう依頼される。

以下、ネタバレも含みます!


水を求める人類が、水に殺される皮肉

推しのコン・ユ氏が出ていることがきっかけでみた作品。

(ため息しか出ない)

ストーリーの話に戻ります。

調査団が基地に到着してわかった真実。

なぜか超低温で厳重に保管されていた「サンプル」とは、月で見つかった新しい「水」だった。

それはまるでウイルスのような水で、生物に反応して増え続ける。宿主である生物が死ぬまで、永遠に。

水が枯渇した世界にとって、「増え続ける水」なんて、夢のようなものだろう。完全に人類の希望だった。

しかしこの未知の水に、人間は適応できなかった。

その水に触れただけで、身体の中で猛スピードで水が増殖する。
人間の体からは水が溢れ出し、人間はあっという間に「溺死」してしまう。

どうにか適応できないか、どうにかうまく活用して、地球に持って帰れないかと研究をしていたのが、その閉鎖された基地だった。


このストーリーを観て、なんて皮肉なんだ…というのが最初の感想だった。

生きていくのに欠かせない、水。
それを使い果たしてしまった人類。

地球を飛び出してやっと見つけた「水」によって、殺されてしまうだなんて。

海を一度も見たことのない人が、泳いだこともない人が、その「水」によって初めて「溺れる」という体験をするなんて。

真っ暗で底のない水槽に溺れていくシーンが、いつも印象的だった。

いつか、私たちが暮らす地球にもそんな日がやってくるんだろうか、なんて考える。

水だけじゃない。
太陽の光、土、植物、あらゆる地球の資源が無くなってしまう日が。

そうなったらきっと、このドラマのように人類は、外の惑星へ資源を探しにいくんだろうな。

いや、すでに調査はしているか。

節電を呼びかけるニュースを見るたび、このドラマのことを思い出してしまう。

でも、最後にはやっぱり「救い」があって。
人間の醜いところだけじゃなくて、あったかいところも再確認できる、いいドラマでした。

舞台裏やバラエティを観る楽しみ

登場人物の生い立ちや人柄にはあまり迫らず、淡々と、シリアスに進んでいくストーリー。

こういうドラマこそ、舞台裏やバラエティ番組を見るのがすっごく面白い。

この「出張十五夜」という韓国のバラエティ番組はBTSとのコラボ回で知ったんだけど、めちゃくちゃ面白い!

出演者にミッションが出されるんだけど、コン・ユはイカゲームをもじってメンコだったり(笑)

隅っこで1人必死にメンコをするコン・ユ氏(笑)


ああ、面白かった!

ドラマだけど、一本の映画を観ているような感覚になれる壮大な物語でした。

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