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よわよわ作家とつよつよ編集さん 10

10 三回目の改稿


***米田さんからのメール***
『前回の改稿原稿から、新たに修正箇所を書き加えたものをお送り致します。
 また、原稿のほうに書き込んでいないのですが、全体的に『……』が多く、それがノイズになって読みやすさの低下に繋がっている印象を受けました。絶対に入れてはダメというものではなく、全体の量を可能な範囲で削っていただけると、文章がスッキリして読みやすさがアップしますので、ご検討ください』
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みつき「我が体、撃沈!!!!(ビクトリーム)」

(※ビクトリーム=大人気少年漫画「金色のガッシュ」に出てくるアクが強い敵キャラ)


2Pみつき「『……』が多い文章って、昔、誰かが下手な証拠だって言ってなかったっけ?」

1Pみつき「(それは議論してはいけないところだよ)……ふふ……メールだけ読むと、『……』や『――』を削ればいいと思うでしょ? でも違うのよ。こっちの原稿にくっついてるコメントを見てみてよ」

 原稿には、実に多くの修正が入ってます。
(※ここをこういう風に修正してください。と書いてあるだけで、実際に直す作業は私がやります)

***米田さんの修正コメント(一部紹介)***

 ・ここは改行せず、前の文に繋げて、この文を強調しないほうがいいと思います。
 ・ここも改行せず、前の文に繋げて、強調しないほうがテンポ良く読めると思います。
 ・(ルビ(漢字の読み方)の間違いの指摘)
 ・登場人物の容姿をもう少し詳しく。
 ・『そ』が続くことと、強調しないほうが読み心地が良くなると思うため、カットを推奨します。
 ・ここは改行せずくっつけたほうが、リズム感良く読めると思います。
 ・一行空白で挟んで強調しなくても、セリフで十分に強調されるため、左右の一行空白は消すことをオススメします。
 ・ここはまだ改行ラッシュせず、繋げたほうが読みやすくなります。 
 ・『、』をカットしたほうが、リズムが良くなります。
 ・もし冒頭のラストを追加した場合、ここの部分の言い回し変更して、似た言い回し回避をお願いします。
 ・『、』カット。(x15)
 ・一行空白カット。(x7↑)
 ・『してて』もNGではないのですが、『していて』のほうが読みやすく、頭に入りやすくなります。
 ・改行せずつなげる。(x10↑)
 ・セリフではないため、「」を使わず、他の方法をオススメします。
 ・こちらはセリフですが、強対となっている言葉がセリフではないため、強調の『』にして統一されると読みやすくなります。
 ・ここは強調しなくても大丈夫だと思うので、「」を抜きのほうがスッキリして読みやすくなります。
 ・セリフなのか、心の声なのか、表現なのかが分かりにくくなっているため、変更をお願いします。

(以降・割愛。これで五分の一くらい)

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2Pみつき「みつきさぁ……なぜ今まで、小説が書けるとか勘違いしてたん?」


1Pみつき「……(´;ω;`)ブワッ」


2Pみつき「国語の成績、悪かったでしょ?」


1Pみつき「うう……みとめるよぉ! 私、ほんと小説下手だったんだ……! 日本語が不自由すぎる、文章が洗練されてない。
あと、ペンネームも『みつき』とかカワイイ感じで、私以外の、全国に多数存在していらっしゃる小説が上手なみつきさんに申し訳なくなった。今度から、私のペンネームは『みつカス』にするよぉ……っ!」

2Pみつき「ほら、『……』が多いよ。カス、がんばれ、カス。下手なりに心を燃やせ!」

1Pみつき「わああん、ひのかみかぐらあああ――!(出ない)」

(※ヒノカミ神楽>鬼滅の刃の主人公の技の名前)

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 自己肯定感ダダ下がりの期間ですが、修正箇所は自分では気づけないところがたくさんあったので、悪い癖が浮き彫りになってよかったなと思います。(;・∀・)(←強がり)

 それに、米田さんと何度かメールをやりとりしていくうちに、こんなお返事をもらえたことがあったんですね。

米田さん『文章そのものについては、『……』が多い点を改善されること以外は、全体的に読みやすく直しは少なかったです。むしろ優秀なので、どうか自信を持たれて下さい!』

みつき「ゆ……優秀……? (*'ω'*) 私、優秀……?」

米田さん(幻)『はい、みつきさんは優秀です!』

みつき「……さようでございましたか!(*^▽^*)」(チョロイン)

 というわけで、回復しました。
 さすがです、米田さん。褒めのタイミングはバッチリです。
 米田さんの手のひらでころころと転がされながら、次の工程に入ります。

(>>改稿で減った分の自己肯定感・回復 )

>11へ続きます

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