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議会報告会に行ってみた②その2

2027年4月の統一地方選で地元の市議会議員を志しているみきやと申します。前回は地元の市議会議員の方が開催された報告会に参加したレポートの前半を書きましたが、今回は後半です。

前回は議員の方が話されていた7項目のうち3項目について触れましたが、今回は残りの4項目に触れていきます。


一般質問での質疑内容

4.水道事業

以前別の議員の方の報告会でもお話があったのですが、私の地元の水道事業会計は27億円の余剰金を保有しているそうです。しかしながら現在大阪府下で水道事業の統合が進められようとしており、これにはメリットもあるものの、何もしなければ27億円が召し上げられてしまうとのこと。今まで地元市民が支払ってきた水道料金が源泉だけに、このお金はぜひいい形で還元してもらいたいです。

話によると、日本の水道技術(飲み水を作り出す技術)は世界有数のものだそうで、世界に向けて水ビジネスとして展開できるポテンシャルがあるそうです。企業団となるといち民間企業のようなものなので、海外に売り出していき収益を上げるということも可能になるそうです。これはとてもいいことにも思えますが、その反面、自分たちの飲み水というライフラインをいち民間企業にゆだねているという状態が果たして問題ないのか、考えておく必要があるということもおっしゃっていました。

以前は私の地元では水道企業団とは別の水源を持っており、そこでは「緩速ろ過方式」という、古くからあるろ過技術ながら、おいしい水が作れる手法で水道を一部賄っていたそうなのですが、前市長の時代にやめてしまったそうです。これについては非常にもったいないことをしたと嘆いていらっしゃいました。市民の監視の目が行き届いていないと、市民が知らない間に行政はいろいろともったいないことを残念ながらやらかしてしまうようです。前市長も20年に及ぶ長期政権だったので、気が付けば周りがイエスマンばっかりになっていたようです。

5.老健施設について

私の地元では公立の老健施設があり、これは施策としてアピールできるポイントであるとおっしゃっていました。老健施設とは正式には介護老人保健施設のことをいい、要介護者の心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするためにサービスを提供する施設のこと。介護にかかる費用が右肩上がりな中、要介護者の機能の維持回復を図ることは介護費用の増大を抑えることにもつながるので、老健施設は介護の問題を考える際に重要な施設といえます。

ただ、こちらの老健施設、売り上げが4億円ほどあったそうですが、結果的に4300万円の赤字になっているそうです。公立の施設で赤字ってことは、税金で穴埋めをしているってことですよね。また、この施設、すごく立派な建物の中にあるのですが、そういった施設の維持管理費や本来支払うべき固定資産税等を含めると相当な赤字になっているのではないかと心配になりました。ちなみに市の福祉部門のトップの方の天下り先になっているそうです。もっと経営感覚のある人をトップに据えないといけませんね。

6.ふるさと納税

そもそも私の地元はふるさと納税の「負け組」です。毎年1億8000万円の赤字になっているそうです。確かに大阪府内のとあるベッドタウンですからね。農作物のような特産品や、ブランド牛なんかもないので、魅力ある返礼品を提供することはかなり難しい状況です。

が、ここでその議員が提唱されていたのは「物語を売る」ということ。地元の経営者の方が生前おっしゃっていたことを引き合いに出されていました。その内容はというと、私の町にある神社で、少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りしているのですが、この神様実は薬の神様。大阪といえば道修町(どしょうまち)という薬で有名な地域があり、そこにその名も少彦名神社という神社が存在しています。そこのおまつりでは武田製薬などの大手企業も協賛されており、そういった活動との連携ができるのではないかとおっしゃっていました。こういった話、私も大好きです。

わたしも常々こういった歴史を絡めて売り出すことが重要と考えています。実は私の街の中には紀州街道が通っており、それの延長線上は熊野古道へとつながっています。そしてこの街道沿いには古くて立派な昔のお屋敷がまだまだ並んでいることから、これが観光資源にならないかなと考えています。不動産の勉強をもっと積んで、これに関連した事業をいつか必ずやってみたいです。

7.読解力の向上

私の地元の小学生は国語の試験が大阪府の平均以下だそうで、これはひとえに読書時間が少ないことによるのではないかとおっしゃっていました。今どきYouTubeやゲーム等、誘惑がいっぱいある中で、読書時間を増やすにはかなりの工夫が必要になりそうですが、これに取り組まないと我がまちの教育水準が下がったままなので、粘り強く何かしらの取組を続けないといけないなと感じました。

以上、限られた時間の中での報告会でしたので、最後のほうはかなり短くなってしまいましたが、やはり以前からきっちりと活動されている方だけあって、非常に話も分かりやすく、地元への愛を感じられる報告会でした。

最後に

今回で2回目の報告会ですが、参加者が少ないし、若い人がほとんど参加していないのは残念でした。今回は介護関連の話が多かったように思われましたので、最後の質疑の際に私から「保育料の減免をもっと進めて欲しい」と意見をお伝えさせていただきました。大阪市なんかは第2子から無償化ですからね。うらやましい。

とはいえ芦屋市長のように若年世代にしっかりと政策を届けている人もいるので、発信をもって工夫すれば若い人にももっと政治に関心を持ってもらえると思うので、私ももっと地域のことについて発信していこうと思いました。

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