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議会報告会に行ってみた②

2027年4月の統一地方選で地元の市議会議員を志しているみきやと申します。9月の議会が終了し、志の高い議員の方は地元で議会報告会を開いてくださいます。先日は別の議員の方が開催された報告会に行ってきましたが、今回は同じ会派の別の方の報告会がありましたので、そちらでお話を伺ってきました。

報告会の構成としては、新しい市長の市政運営に関する評価、一般質問での質疑内容、報告会参加者との質疑応答、といった流れでした。


新しい市長について

今回の議会は市長が代わったこともあり、こちらの議員の方もまずは新しい市長に変わってどのような変化が起きているかについてお話してくださいました。これについては2点あって、ひとつは駅前の整備に関すること、もうひとつは公立小中学校の給食無償化についてでした。駅前の整備工事は契約締結後のため大幅な軌道修正は難しいものの、一部の工事で不備があり、不必要な工事が行われずにすんだとのことでした。また、給食の無償化については3学期の間だけ実施していたものが恒久化されることとなり、これについても非常に高い評価をされていました。

一般質問での質疑内容

一般質問とは

一般質問とはググれば次のとおり出てきます。

一般質問とは、議員が、市の一般事務に対してその執行の状況又は将来の方針、政策的提言や行政の課題などを執行者に直接質すことです。また、執行者の所見や施策について報告を求めたり問い質すこともあります。
質問の範囲は、市の行財政全般(公共事務、団体委任事務、行政事務の一切を含む)のほか、地域で住民生活に密接している事項など多岐にわたっています。

会津若松市HP

一般質問というのは「何でもあり」な質問なので、その議員が抱いている政見が如実に反映される質問となります。今回報告会を開催された議員の方も自ら「議員に会ったら『一般質問で何を質問したのか』をぜひ聞いてください」とおっしゃっており、志ある議員ほどしっかりとした一般質問をされているということがわかります。私も今後議員さんに会ったら聞くようにしてみます。

ちなみに今回報告会を開催された方は、次の7点を質問されたそうです。

  1. 石油コンビナートの防災

  2. 駅前整備に使われる人工芝に有害物質が含まれる危険性

  3. 介護政策の充実

  4. 水道事業に関すること

  5. 老健施設の運営

  6. ふるさと納税

  7. 児童・生徒の読解力向上策

順番に見ていきたいと思います。

1.石油コンビナートの防災

私の地元は石油化学工業の企業が多く進出しており、数多くのプラントが海岸に集中しています。過去に東日本大震災で「海が燃えた」ように石油化学プラントの津波対策、火災対策は市民の命にかかわる重要問題。この議員さんは当選以来一貫してこの対策がどれくらい進んでいて、どういった課題があるかを詳らかにするよう、市や府に対応を求めてきていました。が、前市長の下では思うように進んでおらず、これは大阪府の最大会派に対する遠慮があったのではないかとおっしゃっていました。このたびその会派の市長が誕生したことから、同じ会派の取組としてしっかりと進めて欲しいとおっしゃっていました。

そもそも石油コンビナートにおける重化学プラントは民間企業の施設のため、その防災は国の災害対策基本法の枠外に置かれているらしく、ここについては災害対策基本法に取り込むといった対策をとることで、防災体制が整いやすくなるのではないかとおっしゃっていました。「防災」と一言でいっても、地元自治体がなんの対策も取れずにいるなんて、恥ずかしながら初めて知りました。こういった知識はもっと広めないといけませんね。

2.駅前整備に使われる人工芝に有害物質が含まれる危険性

現在駅前の整備が進められており、そこでは人工芝が敷かれる予定となっていますが、人工芝のコーティング剤として「PFAS(ピーファス):有機フッ素化合物」が検出される危険性があるのではないか、と懸念を表明されていました。

これ、何が問題なのかというと、マイクロプラスチックというか、人工芝の経年劣化に伴って微粒子化したPFASを知らない間に吸い込んでしまう危険性があるということなんですよね。特に小さいこどもなんかは人工芝の上で走り回ったり寝転がったりするでしょうから、大人よりもずっと地面に近いわけなので、もしも人工芝に有害物質が含まれていたとすると非常に危険な状況です。これは早急に調査を始めて欲しいと思います。

3.介護政策の充実

議員さんは御自身が介護施設を運営されているので、とても分かりやすく説明してくださいました。私の地元には「地域密着型特別養護老人ホーム」が無いことを問題視されていました。「地域密着型特別養護老人ホーム」とは、定員29人までの小規模な施設ですが、こちらを利用できれば介護サービスの利用に関して負担限度額が適用されるらしく、要介護者のいる世帯にとって介護破綻を回避できる有効な施策であることをおっしゃっていました。

報告会の出席者は高齢者も多く、こういったテーマは高齢者にとって切実なんだろうなとも思いつつ、「とはいえ若年世帯の貧困のほうが深刻なんじゃないかな」と気がかりな部分ではありました。報告会の最後に質問時間がありましたので、若年世帯に関することについては実際に最後質問をさせていただきました。

長くなりそうなので、続きは後日書きたいと思います。(続く)

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