日本語を教える以外に大切な事
少し前ですが、私の会社miki WORLDから皆様へ感謝の気持ちを込めてzoom対談セミナーを開催致しました。
タイトルは
「日本語を教える以外に大切な事」
ゲストは、現在中国の重慶の大学で日本語を教えている
「えむむんさん」
たくさんの方にご参加頂きまして、ありがとうございました。
簡単に内容をご紹介いたします。
日本語教師になるきっかけは突然訪れたそうです^^
えむむんさんは2年前に重慶に語学留学をされて、その時にお世話になった先生方の影響力の凄さに感動して、自分も影響力を与えられる人になりたいと思い日本語教師を目指す事になったそうです。
また、中国に留学して自分自身に大きな変化が3つありました。
1・自分の欠点と長所がわかった
2・考え方が前向きになった
3・努力する大切さを肌で感じた
この自分自身の変化が、今日本語教師をしている中でとても役に立っているそうです。
現在は対面授業を行っており、えむむんさんが授業で気を付けている事は、
1・名前で必ず呼ぶ(一気に60名以上の生徒さんの名前と一人一人の生徒さんの事を理解する、そして慣れない中国の名前を覚えるのがとても大変だから)
2・生徒の隣で声を出す(生徒さんに自分の声をちゃんと聞いてもらいたい、集中してもらいたいので教室をよく歩く。楽しくて明るい授業が好きなので教室を歩いて、生徒さんを指名する時は隣に行って名前を呼んで、もし発音が間違っていたら隣で正しい発音を教えてあげる。)
3・どんどん質問を投げかける(皆に考えてもらう時間なども教室を歩いてまわり生徒さんの様子を常に観察している。そして少しでも生徒さんが困っていたりしたらすぐに声掛けをする。一方的に話すのではなく、常に生徒さんに質問をして考えて発言する機会を増やしている。一番の目的は実は、答えない生徒さんに答えてもらう為の練習だそうです。)
えむむんさんは、前職が営業職で異業種からの転職でした。前職の経験が今とても色々な事に役立っているそうです。
その中でも一番役に立っているのは、
「コミュニケーション力」だそうです。
説明を相手目線でしないといけない所が、営業職と日本語教師がとてもリンクするみたいです。
「自分がわかる」ではなくて、「相手にわかってもらうように説明しないといけない」と、言われていました。私はこの意見に強く賛同します。
「相手のリズムに合わせる」=「相手がどんな人か・相手は何を求めているのかを最初に読み取り一人一人に合わせて話し方のスピードや語彙などをコントロールしている」
と言われました。
この部分、実はおもてなしの基本
「五感で相手を察する」
と同じなんです。えむむんさんは自然におもてなしの基本が身についており、素晴らしいおもてなしを日々されています。
教える上で一番大切にしている事は、
「親しみやすさ・話しやすさ」ださそうです。
生徒さんが質問し易い雰囲気を作ったり、生徒さんが授業に行きたい・先生に会いたい・日本語が楽しいと思ってもらいたい為だそうです。
最後に私が心に響いたのが、
「今はYouTubeやネットで情報はたくさん得られますが、実際に自分の目で見たり体験したりする事がものになりますね」
という言葉でした。私も同じ考えです。自分で経験したからこそ、伝えられる事や教えられる事があり、相手の心に響くんですね。
日本語教師として、えむむんさんを心から尊敬致します。
えむむんさんの生徒さんは、とても幸せだなと感じます^^
何かを学ぶ時に一番大切な事は、「人」ではないでしょうか。
日本語が好きになるのは「先生」次第、日本が好きになるのも「先生・日本人」次第。
今回えむむんさんと対談セミナーを開催して本当に良かったです。私自身もたくさん学ぶ事がありました。
えむむんさん、お忙しいところ本当にありがとうございました。
益々のご活躍をお祈り申し上げます。
miki WORLD 代表 竹本薫
edukado様で、えむむんさんのインタビュー記事が掲載されています。ぜひご覧ください^^
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