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【1000の日々】862/1000
西の方の美術館で無事に展覧会オープン。
展示作業のお手伝いは1泊2日のゆったりコースで行って大正解だった。業者のみなさんのご苦労を少しでも軽減すべく、がっつり働くことになった。
どこもそうだが業者さんはとにかく辛抱強い。こちら=学芸員の凡ミスや準備不足が発生してしまっても黙って飲み込んでなんとかして下さるプロである。そのありがたさを決して当たり前だなどと思わずに一緒に現場に立つことがとても大事。
と自分は思うのだが、このへんは館によって「文化」の違いが多少あるかもしれない。ここまでは面倒見てもらえるかな、という線引きは微妙に違うとも言えるか。個人の資質ももちろん大きいが、それを超えて組織として醸す空気というものはやはりある。これはその館や学芸員と業者との関係のありようにも影響されることではあり、単純な良し悪しではない。
と言いたいところだが、どのような業界も現場も世代交代が進むことで、20年前に許容されたやり方が、若い働き手たちには許容されなくなることが確実にあるだろう。でも若くても20年前の価値観で動く人もおり、そんなわけでいろんな人と働く現場はいつもいろんな感情や思惑が渦巻いて、一仕事終えるといつもいろんなことを考えてしまう。
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