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2020 - 2021

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

まるで映画の中のような世界、こんな時代が来るなんて、2019年には想像もしていなかったですよね。いろいろと想うことはあって、書きたいことがたくさんあったのに、書くことに気持ちが向かないような期間を過ごしていました。

このnoteだけでなく、インスタグラムや、友人との連絡にも億劫になってしまっている私。この状況に疲れてしまっているのかもしれません。

今一番やりたいことは、日本への一時帰国。こんなにも長く日本に帰らないこと、両親の顔を見ないことは初めて。正直、そろそろ限界!

2020年は2回、日本への一時帰国を予定していましたが、どちらも叶いませんでした。特に年末は日本で過ごしたいと、2019年の冬からずっと楽しみにしていました。日本人の私にとって、紅白をみながらその年最後の夕ご飯を家族と食べるような時間って、とても大切。渡英し、そんな年末がなくなってはじめて気づく、恋しいふるさとの時間です。

日本国籍の私は、もちろんいつでも日本に帰国が可能ですが、長期間の自宅待機やホテルでの待機宿泊が課されます。家族と時間を過ごしたいのなら、そんな待機時間+αの期間を日本で過ごす予定を組まなければいけない。フルタイムの仕事がある私が、そんなに長いこと日本にステイするのは難しいですし、イギリス国籍の夫は今のところ原則日本には入国できません。

いざとなれば帰れないわけではないのかもしれませんが、今この時、帰ることによる支障や、日本の家族への負担、夫の気持ちなどなど、私が帰ることで想定されるいろんなことが気になります。とても楽しみにしていた日本への一時帰国も、先延ばしする決断をせざるを得ませんでした。

そんな中、年末に日本で祖父が亡くなりました。東京にいる親族ですら駆けつけるのを躊躇うような状況の中、外出規制がどんどん強まっていくロンドンから私が駆けつけるのは難しい。リモートでお別れをすることになりました。弟がLINEのビデオ通話を繋ぎ、できる限り私も参加できるよう、工夫してくれました。

日本で何か起きたら、すぐに飛行機を予約して、24時間後くらいには遅くとも日本に駆けつける。

そんな約束をして渡英した私にとって、祖父の最後に(リモートで心は一緒だったと言いたいですが)立ち会えなかったことが大きなショックになりました。

元々クリスマスは規制が緩められる予定だったロンドン。クリスマスくらい楽しもうといろんな計画をしていました。でも、祖父への気持ちにもうまく整理がつかないままの私が受け入れなければいけなかったのは、予定の全キャンセル。クリスマス直前に、ロンドン地域でロックダウン同様の厳しい外出規制が決まりました。

日本へ帰れないことを早々9月頃から嘆いていた私に、イギリスの家族がいつもよりも盛大にパーティーをしようと言ってくれていました。帰れないのならと、希少チケットを頑張って予約したロイヤルバレエ団のくるみ割り人形の公演も楽しみでした。

こういう、これがあるから頑張れる...と思っていたようなものごとが全部なくなってしまいました。うまく気を紛らわせるのが難しく、苦しい年末年始でした。

厳しい状況にあるのはもちろん私だけではないし、むしろ仕事もあって、周りに感染者がいるわけでもなくて。そんな私は恵まれているのかもしれません。世界中でいろんな人が苦しんでいるのはわかっている。でも、だんだんと我慢の限界のようなものも見えてくる、私のイギリス生活。愚痴だってこぼしたくなるし、外出できない今、写真を撮ることもほぼないのでインスタグラムだって更新止まるし、今まで楽しんでいたことすらつまらなくなってきてしまいます。楽しんでいない私の気持ちはもちろんいろんなところに出てきてしまう(隠しきれない!)ので、実はフォロワーさんも一気に減りました。フォロワーさんを増やすことは私の目的じゃないですし、つまらないアカウントをフォローし続ける理由なんて確かにないんです。でもなんだか寂しかった、というのが本音です。(そして、だんだん暗くなってきてしまった私のアカウントを引き続きフォローしてくださっている方には改めて感謝。いつかまた、心から楽しい!と思える瞬間を、SNSの力を使って共有できる日が来ることを願っています。待っていてくれたら嬉しいです。)

そんな暗黒時代に突入してしまった私、今年の目標はメンタルヘルスのコントロールです。

お出かけや旅が大好きな私。気晴らしの時間を奪われ、うまく心をポジティブにできなくて、落ち込むことが多かった2020年。一番苦労したのが、自分の気持ちとの向き合い方でした。メンタルが落ちていると、大好きな読書にさえも集中できないことがある...一時期全く本が読めなくなったことがあり、この時初めて自分の心が危ない!と気づきました。2021年は自分のメンタルを上手にコントロールすることを学びたい。

最近、すごく良いと思っているのがモダンカリグラフィー。

お家時間の充実のために、あこがれていたモダンカリグラフィーの独学をはじめたのですが、これがメンタルに良いように思っています。集中して線を、文字を作り出す時間は、この世の嫌なことを全部忘れ、クリエイティブな自分と向き合うことができます。写経がリラックスに良いなんて聞くことがありますが、それと少し似ているかもしれません!

練習すればするほど磨かれていく文字の形や線の造形、やりがいもありとても楽しいです。

一度リラックスできると、次のアクティビティにもすっきりと入れるようになります。モダンカリグラフィーの後の時間は、読書にもいつもより身が入る。私にとってはつけペンとインクで少し文字を書いてみることが、「切り替えアクション」や「スイッチ」のようになっています。

他にもメンタルに効くアクティビティ、ぜひ皆さんのおすすめも教えてください!

そしてあともう一つ心がけているのが、SNSと適度に距離を取ること。これも悲しいけどメンタルに効きました。日本の友人たちがGo Toを利用してスキー旅行やご飯、ホテルステイに行く様子がとても楽しそうで、家にこもるしかない私の毎日がすごくみじめに感じていました。誰かを羨ましいと思う気持ちって、全然ヘルシーじゃない。今まで、誰かの投稿をみてこんなにネガティブな気持ちになったことはなかったので、自分の気持ちの変化に気づいた時は衝撃でした。

気分が落ちている自覚がある日はインスタグラムは開かない、それぐらいの心意気でコントロールしていかないと、「ニューノーマル」な世界では耐えられないかも...そんな風に思った次第です。実際に会えないからこそ、ネットの力を借りて繋がったり、共有したりするのが楽しいはずなのに、それさえも楽しく感じられなくなることがある。それは環境のせいなので仕方ないと割り切って、楽しめる時に楽しむしかないな、なんて思っています。

私のインスタグラム、もともとは旅アカウントとして始めたものですが、最近は全く旅の投稿はできていません。昔の写真を投稿するのも少し抵抗があるので(昔は良かったなぁなんて振り返りたくない。今が一番楽しい!と思える自分でいたい...)、気づけば読書やライフスタイルのような写真ばかりになってきています。旅ができないこんな世の中なので仕方ないとはいえ、なんだか寂しいです。ネガティブな気持ちになってしまう時には投稿をお休みする、くらいの気持ちで、今年はゆったりと続けていきたいなと思っています。

インスタグラムを辞めたいと思ったことはまだなく、これからもステキな本の紹介や、美味しかった食べ物の話、イギリスの風景など更新していきます。あまり自分を追い込まない方向性で、気楽にゆったりと更新していきたいと思っています。更新頻度が減っても、アカウントの方向性が変わっても、引き続き見守っていただけたら嬉しいです。

疲れたら休んだっていい。自分のチャンネルなんだから、好きな時に好きなように更新すればいい。わかっているつもりですが、あんなに「発信すること」が好きだった私が、発信することを億劫に感じていること自体、自分でも信じがたい。「ゆっくり休む」のが苦手な私は、本当はできることなら2週間おきに週末旅に出るような生活がしたいし、毎日インスタグラムを更新できるような人でありたい!楽しかった思い出が手元にたくさんあって、毎日更新してもまだ余る写真の数々...次なる野心のために24時間を有効活用....そんな生活がしたかったし、そんな生活を以前はしていたように思う。そんなふうに振り返っている自分が嫌なのです。

スローダウンする。これが私にとっては難しいのですが、今年はこれを意識して心がけてみようと思っています。

長いばかりの今年1つめの記事、最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。ネガティブなことは書かない、と以前は決めていたのですが、ポジティブが少なくなってしまった今の私には、時にネガティブを書いて発散することも必要なのかもしれません。書き出してみると、すごく鬱々と響いてしまっているように感じて心配ですが、今の私はモダンカリグラフィーやSNSとの付き合い方を見直したせいか、心もだいぶ落ち着いて、毎日読書を楽しめる自分に戻っています。どうぞご心配なく!

はやく「ニューノーマル」なんて言っていた日々が過ぎ去って、世界を自由に旅できる日が戻ってきますように。皆さんもどうぞご自愛ください。
本年もどうぞよろしくお願いします!

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