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【1分脳科学】「間脳」は感覚と本能の指令塔

※このノートは、個人的に調べたまとめノートです。


間脳とは

間脳とは、脳の構造のうち、大脳と中脳の間に位置する部分です。第三脳室を取り囲んでおり、視床、視床上部、視床下部から構成されています。間脳は、感覚情報の中継や運動機能の調節、自律神経や内分泌系の制御など、さまざまな機能を担っています。

間脳:ウィキメディアコモンズより

間脳の構成

間脳は、以下の3つの部位から構成されています。

  • 視床:感覚情報を大脳皮質へ中継する核群や、運動機能や認知機能に関与する核群などがあります。

  • 視床上部:手綱や松果体などがあり、嗅覚系と脳幹との連絡や概日リズムの調節などを行います。

  • 視床下部:自律神経系や内分泌系の最高位中枢であり、本能行動や体温調節などを制御します。

視床

視床は、中枢神経系で最大の神経核であり、約120もの核が集合しています。視床は、感覚情報の中継や運動機能の補助的な役割を担っています。視床は、以下のように分類されることがあります。

  • 特殊核:感覚情報を大脳皮質へ中継する核群であり、後外側腹側核(VPL)、後内側腹側核(VPM)、外側膝状体(LGN)、内側膝状体(MGN)などがあります。

  • 連合核:大脳皮質と相互に投射する核群であり、認知機能や情動機能に関与すると考えられています。背内側核(MD)、後外側核(LP)、視床枕(Pul)などがあります。

  • 非特殊核:大脳皮質以外の部位と投射する核群であり、運動機能や注意機能に関与すると考えられています。外側腹側核(VL)、前腹側核(VA)、内側中心核(CM)などがあります。

視床下部

視床下部は、自律神経系や内分泌系の最高位中枢であり、本能行動や体温調節などを制御します。視床下部は、以下のように分類されることがあります。

  • 前部:食欲や体温調節に関与する領域であり、前室傍核(PVN)、前内側核(AM)などがあります。

  • 中部:性行動やストレス反応に関与する領域であり、室傍核(PV)、漏斗核(Fu)などがあります。

  • 後部:水分代謝やエネルギー代謝に関与する領域であり、後内側核(PM)、乳頭体(Mam)などがあります。

脳下垂体

脳下垂体は、視床下部の下にある内分泌器官であり、視床下部からの神経性ホルモンや血管性ホルモンによって制御されます。脳下垂体は、以下の2つの部分から構成されています。

  • 前葉:視床下部からの血管性ホルモンによって分泌が調節される部分であり、成長ホルモン(GH)、副甲状腺ホルモン(ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロラクチン(PRL)などを分泌します。

  • 後葉:視床下部からの神経性ホルモンが直接放出される部分であり、バソプレシン(ADH)、オキシトシン(OT)などを分泌します。

参照リンク

(1) 間脳 - Wikipedia.

(2) 間脳(かんのう)とは? 意味や使い方 - コトバンク.

(3) 間脳はどんな役割を果たしているの? | 看護roo![カンゴルー].

(4) 間脳のしくみとはたらき | 看護roo![カンゴルー]

(5) 間脳のしくみとはたらき | 看護roo![カンゴルー].

(6) 間脳の構造と働き|視床と感覚中継|imok Academy.

(7) 視床 - Wikipedia.

(8) 【脳機能】視床についてわかりやすく解説 

(9) 視床(ししょう)とは? 意味や使い方 - コトバンク.


(10) 視床下部 - Wikipedia

(11) 視床下部 - 脳科学辞典.

(12) 視床下部の役割は?自律神経系、内分泌系を調節する重要な機能

(13) 脳下垂体 - Wikipedia.

(14) 【医師監修】下垂体の働きは?分泌されるホルモンの働きと

(15) 下垂体 - 脳科学辞典.


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