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【1分脳科学】感覚記憶について

感覚記憶とは

感覚記憶とは、私たちの感覚器官(目、耳、鼻、舌、肌)から得られる情報が非常に短い時間(0-4秒程度)保持さる記憶のことです。例えば、目で見た光や耳で聞いた音などがこれにあたります。感覚記憶は無意識的かつ反射的で非常に高速に行われます。この記憶は一時的なもので、すぐに忘れられるか、注意を払っている情報だけが次の段階である短期記憶に移されます。

感覚記憶の仕組み

感覚器官(目、耳、鼻、舌、肌)からの情報が脳に送られ、一時的に保持されるところから始まります。この情報は、電気信号として神経系を通じて脳に達し、感覚記憶として短時間保持されます。感覚記憶は、私たちが外界の情報を受け取り、それに反応するための最初のステップと言えます。

感覚記憶の種類

感覚記憶にはいくつかの種類があります。
視覚情報に関する感覚記憶は「アイコニック・メモリ」と呼ばれ、保持時間は約1秒です。このおかげで、数秒前の視覚情報と比較して、我々は目の前のもの「動いている」のか「静止しているのか」を知覚することができます。つまり「動き」をとらえることができるわけです。
聴覚情報に関する感覚記憶は「エコイック・メモリ」と呼ばれ、保持時間は3〜4秒と少し長くなります。例えば「とうきょうと」という言葉を聞いている場合では、「とう」→「きょう」→「と」と最後の「と」を聞いているときに、始めの「とう」も覚えているため、言葉の「東京都」として理解できるわけです。
これらの感覚記憶は、情報が短期記憶に移行する前の段階で、外界の刺激を一時的に保持する役割を果たしています。

このように、感覚記憶は私たちが日々経験する一瞬の出来事を捉えるための基本的な記憶の形態であり、私たちの意識に上る前の情報を一時的に保持する役割を果たしています。この短い間に、私たちは何に注意を払うかを決め、その情報をさらに処理するかどうかを選択します。


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