書籍原稿を書こうと思った想い「アンケート革命:顧客中心のビジネス構築に最適なNPS実践ガイド」
私が何のために本を書くか。それはアンケートを作成するだけで終わってる会社自己満足に終わってしまっている会社がいかに多いかそれに気がついたからです。
普段はNPSの分析やツールを販売していますが、結局そのツールを活用するためには、それなりのノウハウが必要になってきてしまいます。
それが実態です。
私はツールを販売すればどの会社の担当者でも分析ができるのではないかと思っていました。
しかしながら、ツール以前の問題として、どのように分析するかが分かっていない会社担当者があまりにも多いことに愕然としました。
実際にアンケート設計のコンサルティングをしていて、実施中のアンケート設問を預かる機会が多いのですが、ただ聞きたいことを羅列しているだけで、アンケートを収集した後にどう分析して、それをどのように改善に活かすか、ということを考えていない企業があまりにも多かったのです。
このような企業の担当者に尋ねてみると、そこまで深く考えてなかった、という担当者がほとんどでした。
それでは、いくらたくさんのアンケートを集めたとしても、単なる自己満足になってしまいます。
私は、このような事例を多く見てきて、書籍やWebなどのアンケート設計について書かれているものを調べてみました。
どれも実務を担当する方にとっては、中途半端な内容しかないということに気がつきました。
では「自分がまとめるしかない」と思ったのが、この書籍を書こうと思ったというきっかけです。
世間では、「顧客満足度」とか「顧客ロイヤルティ」とかいう言葉は一般的になってきました。
また、CRMという用語は企業のマーケティング担当者にとっては当たり前になってしまい、むしろ古くさい用語として、普段は使われなくなってしまっています。
2020年からのコロナ禍にあってはオフラインからオンラインへの流れが一気に高まったこともあり、オンラインでのマーケティング手法や各種ツールも一気に増えて、特にZoom、teams、Googlemeetsに代表されるオンラインミーティングツールは利用することは一般的になりました。
企業の経営者レベルでは、「顧客中心経営」という言葉は当たり前に出てきます。(本当にそうかと問われればそんなことはないところが多いのですが)
では、実際のところはどうでしょうか。
マーケティングの世界では、技術の進歩で個人の趣味・嗜好に基づく、GoogleやAmazon,Metaに代表されるようなプラットフォーム企業のレコメンドが一般化されています。
このような状況では、消費者は企業から追いかけ回されることになって、その状態には辟易としているのではないでしょうか。
では企業はこれからどうしたら良いのでしょうか。
それはシンプルに「顧客に聞く」ことだと考えます。
その手法として、最もスタンダードな方法が「アンケート」なのです。
この本を手に取った読者は、その問題に気が付いた方だと思います。そのような方たちと一緒に日本企業を盛り上げるよう、お手伝いをさせていただきます。
書籍に限らず今後もつながりたいと思いますので、よろしくお願いします。
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