【音楽とわたし】頬に当たる最初の雨の一滴のようなピアノの音

2021年9月17日 18:57

みなさんには忘れられないTVドラマってありますか。

わたしにとっての「忘れられないドラマ」のひとつに、「無痛～診える眼～」という作品があります。

外見だけで目のまえにいる人の病状を言い当ててしまう、驚異の目をもつ医師を西島秀俊さんが演じます。彼に見えるのは、病状だけではなく、殺人を犯そうとしている人物も、その顔に現れる「相」で見抜くことができるのでした。ドラマに登場する人物は、それぞれに苦悩を抱えて、心を痛めながら生きています。

このドラマの良いところは、演じる役者さんやストーリーのみならず、その音楽にもあります。

「無痛～診える眼」は、全体を通じて、美しいピアノの旋律が印象的なドラマ作品となっています。

音楽を担当されているのは、ピアニストの塩谷哲さんです。

とくに好きなのが「メインテーマ」なのですが……。

画面にうつる人物の心が、ぐっと動く瞬間――。

まるで、大粒の雨の最初の一滴が、頬にポロンと落ちかかってきたような、そんなピアノの音にハッとさせられます。

その後の、静かに降り注ぐ雨のようなサウンドもまた、優しくて、切なくて、温かさがあって、ぐっときます。

こんな曲です↓

最初の部分だけですが、試聴できます↗

弾いてくれてる方がいらっしゃいましたので……ありがたや……。

もう６～７年前のドラマ作品になるのでしょうか。小説も読みましたが、衝撃作でした。久しぶりに読んでみようかな……。

余談ですが、西島秀俊さんが主演されているドラマ「mozu」も、音楽がとても印象的な作品です。

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