見出し画像

TLプレーオフSemi FINALを駆け抜ける

2年ぶりのジャパンラグビートップリーグ王者が決まる、「ジャパンラグビートップリーグ 2021 プレーオフトーナメント」。

5月15,16日にセミファイナル(準決勝)が開催されました。なお、準決勝からは「第58回ラグビー日本選手権」を兼ね、日本のラグビーチームに日本一を決める戦いでもあります。

画像2

(c)トップリーグ(日本ラグビーフットボール協会)

台風の目は、トップリーグで初のベスト4出場を果たしたクボタスピアーズ。プレーオフトーナメントを勝ち上がる過程で強くなってきました。準々決勝では、SOフォーリー選手をレッドカードで退場後の50分余りを14人で戦い、前回王者・神戸製鋼に勝利しました。

その他、各カンファレンス1位のサントリーサンドリアスとパナソニックワイルドナイツ、RED2位のトヨタ自動車ヴェルブリッツがベスト4に進んでいます。

トヨタ自動車 v パナソニック

日本代表候補選手が両チーム合わせて15人、それ以外にもイングランド・ニュージーランド・オーストラリア・ウエールズの各国代表が揃う世界的に見ても豪華なメンバーでの対戦となりました。

トヨタ 21 - 48 パナソニック

前半からペースを作ったトヨタでいs太が、後半はパナソニックに形勢逆転。結果は、ダブルスコアで突き放したパナソニックが勝利しました。

開始0分、トヨタのキックオフのボールが深く入ってきたところでパナソニックが密集から出し横に展開。バックスの連携で80m以上を駆け抜けて最後は、南ア代表FBのトヨタ自動車・ルル―選手を躱してWTB福岡選手がトライ。トヨタ自動車も4分、CTBトンプソン選手の大きなゲイン(突破)からゴールに迫り、FL古川選手が密集の中でピック&ゴーでねじ込みました。

その後トヨタ自動車WTB高橋選手の2トライでトヨタペースかと思いきやパナソニックは、ペナルティーゴールとドロップゴールを重ねて、1点差に追いついて前半を折り返します。

後半も拮抗した時間が続きましたが、突破したのはパナソニック。後半から入った山沢選手・福井選手の活躍で2トライを取ると、ペースはパナソニックに。最後はトヨタ自動車のハイパントをキャッチして、そのまま70m以上を走りきってWTB福岡選手がトライをするプレーを魅せました。

今季を持って引退することを発表している福岡選手は、この日ハットトリック(3トライ)で最後までファンを楽しませてくれています。福岡選手の快走がもう1試合見られます。

サントリー v クボタ

今シーズン唯一全勝であり優勝の常連サントリーに、ここまでの試合で力をつけているクボタが挑む試合。スター選手が揃うサントリーは

サントリー 26 - 9 クボタ

両チームともキックで点を取りつつ、相手の攻撃を堅いディフェンスで止める試合。トライはサントリーの1トライだけだったという試合ですが、ペナルティでしっかり点を積み重ねたサントリーが勝利しました。

前半PGでクボタが先制するも、22分には相手陣内に攻め込んだサントリーが密集からゴール正面で待っていたSOバレット選手に渡すと、ドロップゴール。両チームとも相手陣内深くまで攻めるものの、相手に守り切られることでなかなか得点できません。それでも前半33分に、サントリーが敵陣深くからのラインアウトから左に速い展開でパスを渡し、クボタのラインをゲイン。最後にWTBの江見選手がトライを決めました。前半は1トライの 14-6 でサントリーリードで折り返します。

後半も両チームの堅いディフェンスが続きます。TMOでトライを判断するほど、ゴールライン上でのぎりぎりの攻防で守ります。その間にも、サントリーは相手のミスからのペナルティゴールで得点を重ねます。両チームノートライという点数には見えない拮抗した試合を制したサントリーが勝利しました。

この試合の立役者は、やはりSOバレット選手。トライで得点が取れない中でもDG,PGで着実に点を取り続け、全26点中21点を取りました。キック戦略がとれたのも、バレット選手がいたためです。

決勝に向けて

レギュラーシーズン1位通しの対戦となりました。

画像2

4月12日にに発表された日本代表候補52人のうち、23人(サントリー12人、パナソニック11人)が所属しており、さらにワールドカップ2019TM日本大会に出場した選手が4か国(イングランド、ウェールズオーストラリア、ニュージーランド)。TVで見たことがあるあの選手、世界的に有名な選手が揃います。

準決勝では両チームとも「堅いディフェンスをし、数ないチャンスで取り切る」展開を見せてくれました。決勝戦でも点の取り合いよりは、守り切って、攻撃を続けて点を取る展開が予想されます。

#にわか  なファンも、往年のファンも楽しめる試合になると思います。

新リーグを前にした最後のトップリーグ王者になるはどちらか。



この記事が参加している募集

サポートは「#スポーツ止めるな2020」活動資金、その他ラグビー関係のクラウドファウンディングや寄付に充てます。「いいな」と思ったら、サポートをお願いいたします。