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満点とそれ以外

小学5年生か6年生かの頃、担任の先生の言葉で、今でも覚えていることがある。

100点と99点は、数字だけ見ればたった1点の差。でも100点が取れる人は、110点でも120点でも取れる可能性があるんだ。

いや、でも99点の人でも109点とか119点取れるじゃん。

って、当時は生意気なことを思ってた。

社会人になって、またあの言葉を思い出す。完璧とそれ以外の差はとても大きく、社会には満点を取ることでしか認められない仕事も数多くあると。

今、勉強している校正もそのひとつ。

文章中に間違いが1箇所あるだけで、それは「間違いのある文章」。

新聞記者時代、自分のミスで訂正を出した時は毎回、心がえぐらる思いだった。取材相手、読者、これまで良い関係を築いてきた先輩、同僚の営業、、、記事として紙に残る責任の重さを実感したし、取材先から媒体や自分への信頼が崩れるのも分かった。

そんな思いに加えて、子どもができて、毎日絵本を読み聞かせする中で、正しい日本語を使い、教えたいと思ったのも、校正を学ぶ理由。

ライティングで100点は難しいかもしれないけど、校正で100点は目指せる。正しく、間違いのない日本語を紡いでいきたい。

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