ミラノのヨウジヤマモトの展覧会で思うこと
先日、ミラノのコンセプトストアー「ディエチ コルソコモ(10 Corso Como)」で7月31日まで開催されている展覧会「Yohji Yamamoto. Letter to the future(山本耀司。未来への手紙)」を観るためにパリから日帰りでミラノに行ってきた。
(パリに住んでいるとこうやって思いつきでミラノやブリュッセルに日帰りで旅行出来るのが良い。まるで東京から大阪に日帰りで行くようなノリだ。)
特に感動したのがこちらの作品、1984年に世界的フォトグラファー、ニック ナイト(Nick Knight)が撮影したこの写真のモデルだからだ。
本当に美しい作品は、時代を超えてなお、輝きを放つ。
布の性質を知り尽くした上で作られた立体作品はどれも美しくため息が。
これを見ると、生地を生かしたデザイン、あるいは、デザインを生かす生地選びがどれだけ重要なことかがよく分かる。
現在、活躍しているデザイナーでここまでドレーピングの技術を持った者はなかなかいない。この美しい立体裁断を間近で観られるということは非常に貴重な体験だ。
7/31までなので、偶然ミラノにいらっしゃる方やヨーロッパ在住の方、特にファッション学生には是非足を運んでいただきたい。
どうしても行けない方は、カタログを購入する手もある。
役所広司主演で話題になった映画「パーフェクト デイズ (Perfect Days)」の監督、ヴィム ヴェンダース (Wim Venders) が1989年に制作したドキュメンタリー映画「Notebook on Cities and Clothes (都市とモードのビデオノート)」は当時40代であろう山本耀司の仕事風景や、ファッションに対する思いが聞ける貴重な作品だ。
日本語字幕が必要な方はこちらから視聴すると良いかもしれない。
ファッション関係者でなくても、プロフェッショナルな仕事ぶりから学ぶことや実生活取り入れられるヒントはとても多いだろう。
デザイナー山本耀司がなぜこれまでに海外で尊敬されているのか、実際に見て確かめていただきたい。
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