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重症度の高い難病者こそ『ストック性』にこだわった働き方を。

こんにちは、カイダです。
潰瘍性大腸炎を患って20年以上が経ちました。

完治の見込みのない病気と付き合いながら働くとか、暮らすとか、生きるとかって、自分で言うのもあれだけど、まじ半端ねぇんす。

ということで、本日の私のツイートです。


フロー型ビジネスとストック型ビジネス

ビジネスは、大きく分けるとフロー型ビジネスとストック型ビジネスの2つが存在します。この2つのビジネススタイルを簡単に説明します。

フロー型ビジネス(単発型収益)とは
その都度都度で商品を販売したり、仕事を請け負うビジネススタイルです。

例えばラーメン屋さんだと、注文が入る度に1杯ずつ作ってご提供します。
この繰り返しを行うビジネスがフロー型ビジネスということになります。

要は毎回商品やサービスを作り売り切るビジネスです。

ストック型(継続型収益)ビジネスとは
仕組みやインフラを作り、継続的に収益を生むビジネススタイルです。

例えばマンションを購入して賃貸物件としてお部屋を貸し出します。
するとそのお部屋1つ1つが毎月利益を生んでくれるというビジネスが、ストック型ビジネスです。

要は1つの商品やサービスが何度も利益を運んでくれるビジネスです。

なぜ難病者に『ストック性』ビジネスが必要なのか?


私はこれまで『医療契約』に関するコンサルティング事業や、『手作りペットフード』の通信販売事業を展開していました。

いずれもフロー型のビジネススタイルです。

ご依頼やご注文を承るたびに商品やサービスをつくり提供させていただく。
対価として金銭による報酬を頂戴しお取引が完了する。

この繰り返し。

健康であれば問題なくこれらビジネスは続けられたんだと思います。
ですが、再発の可能性がある難治性疾患者だとそうはいきませんでした。

難治性の病気って、再発してしまうと治療や療養に多くの時間を使ってしまうことが多くって、私は最長で10か月復帰に時間がかかりました。

10か月も事業をお休みするということは、会社としても個人としてもやっぱり信用を失っちゃいます。

そのうえ療養期間であっても固定費や経費の支払いはなくなりません。
信用を失い金銭的体力まで失う。

これが本当につらいんですよ。

フロー型ビジネスでも軌道に乗せて人に任せたらいいのでは?

確かにそうですね。
フロー型ビジネスでも事業を安定させ人に任せる方法はありだと思います。

ただ、これが超難しいんです。

人に仕事を任せるということは事業の組織化を図るということ。
これが形になるまでそれなりの時間とお金がかかります。

健常者なら大丈夫なのかもしれない。
ですが…いつ持病が再発してもおかしくない状態の人間には、使える時間に限りがあるんです。

これじゃぁ十分に組織化は図れない。

実際、私も次の再発が起こる前に事業を軌道に乗せ、人を雇い現場を任せて仕事と療養を両立させようとトライしてみましたが…できたのは事業の安定化まででした。

組織化は間に合わず、前述のように10か月のロスを抱える羽目に。
重症度が高ければ高いほどこの時間の制約に悩まされます。

いや普通に就職したらいいじゃん

このご指摘はごもっとも。

企業にお勤めすることが性に合っていて、難治性疾患に理解ある職場と巡り合えているのなら、別にそれでいいんじゃないのかなって思います。

ただ、重症度が高く再発の頻度が高い人はどうでしょうか?
良く聞く話にこのようなものがあります。

職場に迷惑をかけ続けることへの申し訳なさが段々と募っていき、溜まりに溜まって耐えらなくなり辞めてしまうという話。

自分も当事者でありながらいまだに信じられないんですが、難治性疾患を罹患する人って再発以外に、そんな頻繁に病気にかかる?ってくらい合併症に悩まされるんですよ。

その都度その都度、職場に迷惑をかけてっていう生活の中での働き方ってマジで難しいと思います。

もうね、泣きごとかそういうレベルの話じゃなくって、逃れようのない現実なんです。生き地獄ですよ。

まずは私自身がフリーランスとなりストック性ビジネスの成果や経緯を報告

私は令和になって決断しなくちゃいけないことがいくつかあったんですけど、その1つが働きかたを変革することでした。

それがフリーランスとして生きていくって選択。
ちょうど今年の8月からフリーランスへと転向しました。

これまでコンサルやペット食通販とフローなビジネスで挑戦してみての結果、活発に活動する病気と向き合いながらやっていくにはこれしかないなって諦めに近い決断なんですけどね。

とはいえ、やるからにはしっかり形にせねばと色々と進めております。

8月スタートなんで成果どころか基盤作りがやっとの状態なんで、詳細は追々ご紹介していいきます。

一応、事業内容としては観光情報に特化したYouTuber、間借り飲食ビジネス、観光地でのアクテビティ関連の器材レンタルを展開していきます。

まぁ…間借り飲食ビジネスなんてドカンとフローなビジネスなんですが、案外ストック性のあるビジネス体系に変化できるかもなんて挑戦もやっていこうかなと。

最後に

これまではフローよりストックの方がリスクが高いなんて話ばかりでしたが、いまでは逆転してるような気がします。

ストックビジネスのリスクとは初期投資が高く簡単に始められない。
例えばFXとか株とか不動産なんかの投資関連だったり、家賃収入に関しても物件取得が必要だったりとまとまった資本が必要になるという懸念。

ただ、今はもう無料に近いストックビジネスってありますよね。
YouTubeやブログなんかそうですよ。

基盤を作るための時間確保や圧倒的継続力は必要になりますが、チャンスはまだまだあるんじゃないでしょうか。

とにかく、難病を患うことの制約から解放され、自分らしく働き暮らして生きていくってスタイルは、ストック性にこだわるからこそ見えてきそうな感じがします。

近いうちにこれは私が証明していきます。
あっ この人ができてるんなら私もやれそうだって感じてもらえるよう頑張ってみますね。

サポートありがとうございます。すごく嬉しいです。 いただいたサポートは、久住・九重の大自然の魅力向上と難病患者の働き方改革につなげていきます。