Workation(ワーケーション):日本の伝統工芸からドラえもんの歴史まで出会える街:富山県高岡市
今やトレンドを通り越して、多くの人に認知されている、Workation(ワーケーション)。私も、2020年に初めてワーケーション体験をしてから2年の間に10カ所近くでワーケーションをしてみた。一人旅行の隙間のワーケーションもあれば、会社の仲間とチームビルディングを兼ねて行くワーケーションや、気心知れた友人とバケーション要素多めのワーケーションまで、いくつかのタイプも体験してみた。その中のいくつかの体験は過去のnoteにも書いている。
Workation(ワーケーション)で、なぜWellbeingが高まるのか、考えてみた|岡田美紀子|note
今回は、2022年12月8日~11日までの3泊4日、2022年からユニリーバ・ジャパンのワーケーション(地域deWAA)に仲間入りした、富山県高岡市に初めて訪れてみた。3泊4日以上のワーケーション体験者には、一定の条件を満たせば高岡市が一部金額補助をしてくれる。
富山県高岡市の地域交流型ワーケーションの詳細はこちらに記載があるが、手続きなどに少し心理的な負担を感じてしまう人がいるかもしれないので、私の体験がこれから富山県高岡市ワーケーション体験する方にとって少しでも役に立てば嬉しく、忘れないうちに体験を記録しておきたい。
【助成の内容】2022年12月7日時点
(1)ワーケーション期間中の市内ワークスペース利用料(※):全額補助
※市が指定するワークスペースから選択。対象施設は随時追加予定。
(2)ワーケーション期間中の市内宿泊施設の宿泊費:定額補助…1泊当たり上限4千円 (同一の実施者につき上限10万円)
(3)市内移動に利用できる電車・バス共通回数乗車券:3日分進呈(路面電車「万葉線」、加越能バスにご利用いただけます)
【ワーケーション申込~当日まで】
富山県高岡市のHPでは
(1)実施希望者は、【交付申請書・実施申請書(地域活動・ワークスペースを選択)】を事前に提出とあるが、まずは提出前に気軽に以下にメールで相談してもらうのをお勧めしたい。行く時期や希望にあわせた滞在プランを市がアドバイスしてくれる。
相談先:高岡市未来政策部企画課メールアドレス kikaku@city.takaoka.lg.jp
私が体験した3泊4日は以下のようなプランだった。
【1日目】
東京から新幹線で「新高岡駅」へ到着したら、市役所の担当者が駅で歓迎してくれた。その場で、高岡市内の色々な情報(地図、観光ガイド、食べ歩きガイド、等)と、滞在期間中使える電車・バス共通回数乗車券、を渡してくれた。
<コワーキングスペース> 道の駅雨晴
道の駅通でなくても、「絶景観光スポットの道の駅」として有名な道の駅雨晴。実は3階に絶景を見ながら仕事ができるコワーキングスペースがある。事前予約が必要だが、この絶景を見ながら仕事をするのは富山県高岡市ワーケーションの最大の魅力の一つ。私が行った日はあいにくの雨模様だったが、雨晴に着いたら太陽が顔を出し、なんと、虹が出迎えてくれた。(このnoteのタイトル写真はその時の虹)
アクセスはレンタカーがあれば一番早いが、レンタカーでなくても高岡駅からはJR氷見線に乗り「雨晴駅」下車 徒歩約5分
<宿泊施設>
町家体験ゲストハウス「ほんまちの家」(伝統芸能の町、高岡市ならでは、町屋の古民家をリノベーションした宿泊施設)
<食事処>
日の出寿司 (富山湾でとれたお魚でのお寿司が食べられる老舗のお寿司屋さん)
【2日目】
私の今回の滞在中のミッション(地域課題解決)は、「高岡市役所のワーケーション担当者の方と打ち合わせをして、高岡ワーケーションを発展させるためのアイディアを出す」だった。担当者と打ち合わせのために市役所に訪問したら、サプライズで角田市長が登場し市長との対談に。就任2期目の角田市長はエネルギー溢れた方で、話題はワーケーションにとどまらず人材育成にま<で幅広く貴重な対談体験をさせてもらえた。
<コワーキングスペース>
午後はコワーキングスペースをいくつか見学させてもらった。天気がよければ高岡市を街歩きや自転車で回りながら、途中で仕事をする場合、気軽に立ち寄れるコワーキングスペース。
・高尾駅近くなら「勉強カフェ高岡」
・重要伝統的建造物群保存地区「金屋町」の町散歩の途中なら「OFFICE & SALON」
・親子ワーケーションができる「ippo」
<食事処>
クラフタン(昆布〆のお料理と日本酒が美味しいお店)
鍋茶屋 (富山湾でとれた魚で美味しい割烹料理と鍋が食べられる。この時期はぶりが美味)
<宿泊施設>
さまのこハウス(金屋町にある古民家をリノベーションした宿泊施設。長期滞在すると割引がある)
【3日目】
高岡市地域課題の一つ「伝統工芸の後継者育成」の状況を学ぶため、高岡オフィスパーク内にある「高岡市デザイン工芸センター」へ。高岡市として、伝統工芸を現代の工業・産業に活かせるような新クラフト産業・デザイン育成支援事業を行っており、50年以上前から「伝統工芸産人勢養成スクール(彫金、鋳造、漆塗など)」も運営している。職人になる人だけなく、趣味をさらに深めたい人まで、幅広く学べる。見学した際に、ちょうど土曜日の鋳造コースをやっていたが、先生曰く「モノづくりはトライアンドエラー、その過程で問題解決や思考能力が養われるのです」と。
その後、同じ高岡オフィスパーク内にある、今や高岡を代表するクラフト産業のリーダーカンパニー「能作」の新社屋・工場・カフェ併設へ。毎年12万人がおとずれる社屋の建物外観もユニークだが、建物を入ると圧巻の鋳物ギャラリー。内部の様子はこちらで詳しく紹介されているが、工場見学、鋳物体験、買い物、カフェでのんびりすることもできるので、高岡によったら是非立ち寄ってもらいたい。2022年7月には能作社長のユニークな人材育成と経営についてTV「ガイアの夜明け」でも取り上げられていた。成長している会社の背景には、必ずストーリーがあり、ビジョニングリーダーがいる。
<食事処>
IMONO KITCHEN(能作の新社屋内にあるカフェ。食器がすべて能作の作品)
MANAKA PIZZA(12月10日にオープンしたばかり、気軽に本格的ピザが楽しめる)
高岡市は、街全体が「古民家のリノベーションとクラフト」に溢れているので、街歩き、お気に入りクラフト発見、手作り体験はお薦め。(冬季は雨や雪も多いので夏・秋がお薦めかも)特に、毎年9月には、街中を散歩しながらお気に入りクラフトに出会える秋の恒例クラフトイベントが開催されているので、クラフト好きなら是非その時期に合わせて高岡ワーケーションするとWellbeingが高まりそう。
<街歩きスポットと伝統工芸とクラフトお土産>
くにもと(伝統工芸とクラフトお土産)
山町ヴァレー(町家をリノベーションし、いくつかのクラフトのお店が入っている)
そして、私も高岡市に来て初めて知ったのだが、高岡市は、ドラえもんの生みの親、藤子・F・不二雄先生の生まれ故郷なのだそうだ。親子ワーケーションで来る方なら、週末はドラえもん巡りを。
高岡市/藤子・F・不二雄先生のふるさと高岡へようこそ (city.takaoka.toyama.jp)
最後に:ミシュランガイド富山2021
ワーケーションの楽しみの一つは何といっても美味しいお食事。
富山県は、美食家、美酒家が集まるというのは本当らしい。私は滞在中1軒も行けなかったが、次回来るときは行きたい。
「ミシュランガイド富山2021」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?