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フリーランス症候群「このままでいいのか病」を患ったのでマネーフォワードに入社しました。

🤶 Money Forward Design Advent Calendar 2023 23日目の記事です 🤶

10月に正式に会社員として入社しました。フルタイムです。

ミキ社は副業として継続してきます。
引き続きデザインにおける顧問・コンサルティング業を継続していきます。これからはより組織への理解を深く持った上で御社のデザイン戦略に貢献していきますので、今後もぜひお引き立てのほどを。

本稿は日頃仲良くしてくれてる皆様に近況をお伝えするのが主旨ではありますが、それだけではつまらないのでフリーランスの人間がなぜ制約の多い会社員になる決断をしたのかについても触れていきます。

本当はぼっち会社の方が正しいのですが、一人で仕事している人の意味でフリーランスに統一します。

テーマ上、隙自語案件になりやすいものですがそれでも良ければ読んでやってください。

読んでね!

なぜ稼げてるフリーランスを捨てて正社員になるんです?

A. 捨ててません!やってることは同じです!

しかし、フリーランス事業の優先順位が下がったのは事実です。1ヶ月のうち20日間ミキ社の事業をしていたのが、1/4になるのですから。

では、それぞれの良さとはなんでしょう?

独立の良さ

最高の勤務形態にできることが一番のメリットです。特に育児などの事情を抱える同様の女性には強く勧めます。

スキル、ビジネス理解が必要ですが、育児を優先しなければいけない約10年が「ブランク」となってしまうコトに不安を覚える人は、独立をしておくのはプラスであると言えます。

誰にも謝らなくていいし、育児を頑張ることをとやかく言う人から距離をとる自由があるのでめっちゃ心が健全です。

デメリットは快適すぎてストレスに弱くなること

しかし、一方でデメリットも存在します。ストレスが完全に排除されてるのでストレス耐性がなくなります。これは進化なのでしょうか? それとも退化?

フリーランス症候群はフリーランスを完全にコントロールできるようになった事の証

仲間と悩みや未来について話すと必ずと言ってよいほど「このままでいいのかな」「もっと学んだほうが良いのでは」という意見がでます。現状に満足して、何も迷いがない状態であるフリーランスは非常に稀有でしょう。これは「フリーランスであること」がコンフォートゾーンに収まりきった故の病だと思います。

チャレンジングな案件を受けるのは一時的な対処療法にすぎません。しばらくの間は症状が収まりますが、根治ではありません。

対処は簡単です。「ストレッチゾーン」に恒常的に身を置くことです。例えば人を誘ってチームで仕事をする。ジョブスキルを増やすために学ぶことも良いでしょう。

ストレッチゾーン、ラーニングゾーンとも言う

この考察から見ればフリーランスに多い悩みの一つ、「学びたい」という欲求も根底にあるものは「このままでいいのか病」だということが伺えます。

そこで私は会社員になるという選択を取ったのです。手続きさえすれば、誰でもできた経営者や独立ではなく、他者からの評価によって何かを得ることが現在の私のストレッチゾーンなのです。

会社員の良さ

まだ2ヶ月しか働いていない身ですが、自分の会社という比較対象があるおかげでたくさんの気付きがあります。

原資がたっくさん

ひとりで経営しているミキ社と違って、マネーフォワードには2000人近い社員がいます。ヒト、モノ、カネどれをとってもミキ社の規模とは比べものにならないほど大きいです。

社員というだけで、その原資を使うことができるのはやはり社員ならではです。

充実した福利厚生、研修制度、かわりにお金のこと考えてくれる人、わたしにはない知識を持つ人。フリーランスではこういったものを得るためには下記のような手段が必要です。

  • 自腹を切る

  • お金を払う

  • 仲良くなった上で情報を提供してもらう

それが同じ会社の社員というだけで、とくに説明もなく質問に応えてもらえる、知識を共有してもらうことができる、ナレッジを参照できる、ブランドを利用できるというのはやっぱり偉大。

独立する前は、そういうものが当たり前だと感じていました。しかし、いざ自分で用意するとなると生半可なことではないと痛感します。会社ってすげぇな〜。

とは言え、フリーランスと共通しているところもあります。それは自分のしたい仕事を獲得するための手順です。

フリーでも社員でもポジション獲得のためのセオリーは共通している

フリーランスになると、自分の名刺を作り、イベントなどに出て友達を増やし、顧客を獲得し仕事に繋げていきます。

下から見てね

この動きは会社組織においてもまったく同じです。

社内での認知を獲得し、他部署からも言及・参照されるようにポジション獲得を頑張って、期待に答えた上で自分のやりたい仕事に繋げていく。

そういった「覚えをめでたくする」ポジション獲得戦略はフラクタル構造であり、互換性があるように思えます。

「フラクタル(fractal)」というのは、「自己相似性」という特殊な性質を有する幾何学的構造のことをいい、より具体的には「図形の全体をいくつかの部分に分解していった時に全体と同じ形が再現されていく構造」のことをいう。

フラクタルって知っていますか-1.26次元や1.58次元の図形ってどんなものなのだろう-

会社員になったことで仕事でやりたい方向性が明確になった

フリーランス時代はパフォーマンスが出せる案件であればとくにこだわりなく請けていました。目的が「売上予測可能なデザイン事業設計」だったからです。ライスワークに偏っていたと思います。

一方、会社員ではお給料が保証されているのでライフワークへ集中しやすくなります。結果、自分が未来においてどのような領域に専門性を捧げたいのかが明確になってきたように思います。

  • 自分が愛せるプロダクト(領域)か

  • 権限はどのくらい欲しいのか

  • リソース配分をマネジメントとプレイングにどう分けるか

などへのこだわりが強くなりました。

私の具体例で言うと

自分がロイヤル顧客であるプロダクト(結果toCになりやすい)で、マネジメント配分高めで責任と権限のある仕事がしたい。
(プレイヤーとしては結構ポンコツなので、人に協力してもらいながらプロジェクト進めたい)

こんな感じですね

この解像度は改めてプレイヤー環境に戻った事、またライスワークへの心配が減ったことが原因のような気がします。フリーランスだけをやって数年過ごしているままでは、ここまで解像度をあげられなかったでしょう。

わたし自身を次のステージに押し上げるために、わたしは社員の道を選ぶ

法人化して4年、安定して収益を上げることができるようになりました。働き方も子どもに合わせることができ、家族に向き合うことができた日々です。

その反面、すべてが自分の思い通りになる事で予測不可能な事態に立ち向かう機会は減ったように思います。

少なくとも、子どもが独立するまでのあと15年はより自分を高いステージに置き続けていきたいですね。それはどのようなステージで、何をすることで辿りつけるのでしょうか。

ひとつは、「自分の売れる市場」を広げること

結婚前にセミナー講師や書籍出筆等で得た市場はいまだに私の需要がありますが、そろそろ10年。さらに大きな市場を獲得する必要がありそうです。

英語やビジネススキルを獲得することはそこに大きく貢献します。

ふたつは、チームをガチりたい

スクラムを学んだことで感銘を受けたので、チームを強くする動きの再現性を高めたくなりました。

しかし、事業体を越えたスクラムはあまり現実的ではないというのが現在の見方であるようです。それならやるっきゃないでしょ会社員!

ひとりで十分喰えることが分かった今、私の次のストレッチゾーンは自分がどうにも出来ないハズの「他者に深く関わること」と決めたのです。

みっつは、経営の視点からデザインを行ってみたい

入社前の業務委託期間にセルジオさんが社内のデザイナーに下記のような話をしてくれました。

出典 https://www.doubring-j.com/doubring%E3%81%A8%E3%81%AF/

画像はDoubRingというものです。これを見せながら「デザインとビジネスがどのような関係になると思いますか?」という問いを投げかけたのです。

デザインをフィールドにしている皆さんは多くの場合、パターン5や6と応えるでしょう。わたしも同様でした。

しかし、実際に自分がミキ社で行ってきたことが本当に該当しているかは疑わしいなとも感じました。デザインの観点から経営を見ているパターン3型なのかもしれない。そして、このカタチをパターン5,6にしたり、最終的にはデザインと経営が逆転したパターン3になるのも面白そうだとも思いました。

将来的に経営を主要フィールドにできたら楽しそう

これらを全部獲得するのに、マネーフォワードはピッタリであり、自分がチャレンジするのに、これ以上ないフィールドであると私は感じたのです。

マネーフォワードとはどういう会社か

まず、いい名前ですよね。フォワード。前に進めるのが入ってるのいいと思います。

そして驚くべきことにマネーフォワードにはなんと3つの顧客形態があります。知っていましたか?

  • マネーフォワード ホームカンパニー (toC Saasプロダクト)

  • マネーフォワード ビジネスカンパニー (toB Saasプロダクト)

  • マネーフォワード Xカンパニー (伴走型コンサルテーション)

デザイナーのキャリアの見本市

ですので、自分は事業会社合うのかな? 制作会社とは違う働き方してみたいな。という思いにもマッチするかもしれません。

または、

事業会社大好きだけど、制作会社のように新規性のある表現をガチってみたい。

一人目デザイナーとして頑張ってきたけどスキルがデコボコな気がする…。満遍なくデザイナーというスキルを補完したい。勉強いたい。

というような思いにも「マネーフォワードで働く」という解決策が有効かもしれません。

「幅広いキャリアのあり方を模索したい。」「自分にどれが向いているか分からない」などもあるでしょう。

大丈夫!だって全部あるもん!

人生の長い友である「お金」と向き合う時間を自分に用意できる

銭ゲバ的な話ではありません。家計簿サービスから始まり、多くのお金に関するサービスを提供していることから、お金に関するリテラシーが総じて高いです。

金融、保険などのバックグラウンド持つ方も社内にたくさんいるのでこの組織にいるだけで必然的に人生についてまわるお金についての知識が高まります。

お金、時間、健康は人生の中でも不変であり、大きなテーマです。その中のひとつに真剣に向き合う時期は無駄にならないはず。UXリサーチなど、仕事しているはずなのに、自分の課題にも向き合えて一石二鳥の気分です。

人よりもプロダクトが増える方が早い会社

創業から10年以上、そして上場を果たした企業であるのでプロダクトやデザイン資産が整っていると想像されていることでしょう。

しかし、プロダクトが増えるのもかなり早いのでいつでもベンチャー気分を体験できます。クイックかつ最もアウトカムが多く得ることを、私の所属するホームカンパニーでは経営層からのメッセージとして受け取ります。

デザイナーとして事業をリードすることへの強い期待を受けているのも嬉しいですね。デザイン組織をガチりたい今の私にはピッタリだったのです。

さいごに

5000文字で無理くり納めた私の入社エントリですが、本当はもっと自分語りすたいです。自分語り大好き。

もし、アナタがプロダクトへの理解、興味、そして愛があればぜひ気軽に面談をしてみることをオススメします。わたし、話聞きますよ!

マネーフォワード内での異動ももちろん可能なので、事業会社、金融領域が自身のキャリアにとって意義のあるものだと思えたなら検討してみてください。

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