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カナダの小学校で驚いたこと。

日本では、子供達の読解力が落ちたという話を聞きます。
確かに、OECDの2018年学習到達度調査(Pisa)の読解力部門で、日本は11位。
一方、カナダは2位(詳細はこちら)
そんな教育熱心な国、カナダの小学校に、子供たちを通わせること3年。その中で驚いたこと、思ったことを書いていきたいと思います。

とはいえ、このPISAテスト
・対象年齢は15歳。この記事は、その前の小学校の話
・“2018年のPISAテストの読解力“は“日本の読解力“とは定義が違うらしい。(下記記事をご参照ください)

ということで、このPISAテストの結果の理由を真剣に考察していくには、この記事はお役不足💦。しかし、この教育熱心なはずのカナダの小学校に子供を通わせてみて、気づいたこと、違和感を書いていきたいと思います。

1.宿題がない

そんな読解力世界2位ですが、カナダオンタリオ州のトロント近辺地区の公立小学校では子供たちに宿題が一切ありません
ごくたまに、授業で終わらなかったことを家でやってくるよう、言われることもあるけれど。

その根底にあるのは、「放課後は、子供自身が自分のやりたいことをするべき」という考え方。だって、「大人は、例えば定時の仕事を終えた後は、家に帰って自分の時間を楽しむでしょ?それなのに、子供たちだけ学校(仕事)終わりに、持ち帰り宿題(仕事)があるのはフェアじゃないよね」

この考えに違和感を感じる親は、子供を私立の学校に行かせたり、放課後に塾に行かせたり。。だからあの公文はカナダ中にあり、人気があるようです。

とはいえ、今までうちの子供の担任だった先生からは、毎日20分は読書してねというメッセージや、読書アプリも紹介されます。(←これ今後まとめます)

ちなみに、中学校に入ると、急に勉強第一になるらしいです。

2.プレハブ小屋で勉強している

カナダは多くの移民を受け入れ、急激に人口を増やしています(2021年国政調査ではG7の中でトップの増加率。2016年の前回調査より5.8%増)。

その移民の子供たちの人口増に、既存の教室だけでは間に合わない学区では、「portable」と言うかっこいい名のプレハブ小屋が校庭にいくつも建てられています。

プレハブの中には、水道設備はありません。だからトイレも手洗い場もない。
そのため、トイレに行きたい場合は、先生に自分から申し出てトイレに行く必要がある。
流石に、冷暖房設備はありますが、スイッチ入れるとすごく寒いかすごく暑いかの両極端。

3.手を洗う場所がない

日本の小学校って、休み時間後や食事の前に手を洗えるよう、廊下に、一度に一定の人数の生徒が水を使える複数の蛇口やシンクがありますよね? また別にトイレには専用の手洗い場も。
一方、カナダの小学校には、手が洗える場所は、トイレにある手洗い場しかありません。当初から生徒全員が手を洗うことを想定した構造になっていないようです。

コロナになってからは、サニタイザーが回ってくるようになったそうですが。

コロナ以前は、食事前に手を洗うという習慣はなかったのでは?なんとなれば、子供たちは1日手を洗わないこともあったのではなかろうか?


終わりに、

次回は、日本とは違って組合に守られている先生方の話を書きたいなと。
また、今後はカナダのギフテッド(学力テスト上位2%の子供たち)の制度や、Chromebookを使った学校の課題、英語とフランス語教育ついても、書いてみようと思います。


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