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BASIC Ph - レジリエンスを引き出す6つの対処チャネル

少し前になりますが、コロナ禍の最中にご縁あって「BASIC Ph ワークショップ」に2度ほど参加させていただきました。BASIC Phとは、イスラエルの心理学者でドラマセラピストのムーリ・ラハド博士によって開発されたストレスコーピングモデルです。

人がどのように困難を乗り越え回復していくのか、どのように生き延びていくのか、また、どうやってその困難に出くわしてしまった事を活かしていくのか、つまり「レジリエンス」に注目して開発されたモデルです。

BASIC Phは、6つのコーピングチャネルの頭文字を取って創られた言葉;
・Belief / 信念
・Affect / 感情
・Social / 社会
・Imagination / 想像力
・Cognition / 認知
・Physiology / 身体

困難を乗り越えようとする力を発揮する際に、知らないうちに個々が対処に使っているコーピングスタイルを自分で把握することによって、また相手のスタイルを理解することによって、レジリエンス力も、コミュニケーション力も養えるので、自分のスタイルやくせを把握しておくことに意味があります。

参加したベーシックワークショップでの私の気づき:
1.  コロナ禍において私がコロナ前までの自分と全く違うコーピングチャネルを使っていたこと
2.  若い頃使っていたコーピングチャネルと比較して、やはり人生を重ねてきた今、多重チャネルをうまく使えるようになっていたこと
3.  私のTop 2 ストレス解消法の旅行とカラオケが、それ1つで全てのチャネルの要素を持っているスーパー対処法だったこと

2回目のワークショップは「支援のためのBASIC Ph」でした。相手の得意チャネルについて知ることにフォーカスした内容で、相手の言葉と機能にそれぞれ現れるチャネルを見て、相手を理解する。チャネルを深める緊急支援としてのBASIC Ph、チャネルを広げるサイコセラピーとしてのBASIC Ph、そして技法選択のお話では、私の関わるPoints of You®︎やマインドフルネスにみるBASIC Ph。本当に奥が深くて面白かったです。

プライベートセッション(セラピーだけど、コーチングクライアントにやっても良いと思う)等ではインテークセッション時と、卒業時にBASIC Phを実施し、すべてのチャネルにバランス良く拡がっているかどうかの確認に活用できることも教わりました。 チャネル分析で、その人が世界とどう繋がっているかを理解することも出来ます。

心理言語学としてのBASIC Ph。人はどうのように生き延び、それをどう語っていくのか、とか、コミュニケーション(会話)にみるチャネルについて学んで、ドラマセラピー的ワークも体験させてもらいました。そのワークで何年ぶりかに絵を描いたのでログっておきましょう(笑)

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危機にある時、自分や人がどの対処チャネルを使って、それを乗り越えようとしているかを把握して、それに合わせてサポートをすることで、レジリエンスを引き出していってあげれる。

このコロナの時代に体験した2回のBASIC Phワークショップは、本当にとても感慨深い体験となりました。


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