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旅行業界での新たな挑戦

初めての10日間のインバウンドツアーを終えて、色んなものが自分の頭と体を通って、かなりぐちゃぐちゃしているので、この記事を通じて頭を整理したいと思う。

振り返り

まずは今日に至るまでの振り返り。

元々「スポーツビジネス」でキャリアを追求してイギリスまで留学していた2020年、コロナをきっかけに自分の人生を考える機会が訪れた。これまで自分が経験してきたことを振り返る中で「留学経験」「英語力」というのが日本国内では強みとなることを感じ、新しい自分の居場所を模索していた。

今から約1年前、まずは自分が無理なく始められるものとして「インバウンドスタッフ」を見つけた。海外から日本に来る少人数のお客様を駅のホームでお出迎えして、電車の乗り換えをお手伝いするもの。これが私にとっていわゆる「旅行業界」での初めての仕事だった。

そこから、年1回秋に行われる国家資格「旅行業務取扱管理者」受験を決め、6月ごろから勉強を始めた。思ったより範囲が広く、また実務経験がかなり乏しい中でのインプットだったので大変だった。何とか食らいついて、まずは無事「国内」の試験に合格することができた。

試験後、知識があっても実務経験がなければ実用性がないと感じて、経験の積める場所を模索し始めた。「旅行業界」という確立された世界の中で自分ができることは少なく、また他の仕事を並行しながらできる内容も限られていて、自然と「添乗員」として登録するか「全国通訳案内士」として活動するか、という2択に絞られた。後者は英語で観光地の紹介がメインということがハードルに感じたため、添乗員としてまずは研修を受け、経験を積むことにした。これが昨年10月ごろだったと思う。

最低限の研修で現場にすぐ出してくれた会社に出会うことができ、昨年のうちに幾つかの修学旅行に帯同することができた。仕事として「添乗とは何か」というものを実体験で体感することができた。その中で、ある程度国内添乗を経験しないと海外添乗へはステップアップできないこと、このままでは英語を使う機会がなく自分の力が発揮できないことを感じた。

そうして模索を続けた先に、今回のインバウンドツアーの仕事に出会うことができた。今回は研修添乗でメインではなかったけど、十分に海外からのお客さんと触れ合うことができ、多くのことを感じることができた。10日間を通じて関東・関西・広島を回って、きっと「王道」と言えるツアーを体験させてもらった。

感じたこと

ここからは、今回のインバウンドツアーを終えて感じていることを振り返る。

・日本で外国人と関わること
何年も前から日本に来たくて、何時間も飛行機に乗ってようやく来れた人たちの思いは、私たち日本人が国内を旅行するのとは比べ物にならないものだと感じた。そうした人たちと時間を共にして一緒に観光地を周り、喜ぶ姿を見ていると、「日本の資産」に誇らしさを感じることができる。日本が好きな彼らにとって、日本人として生き日本語を話す自分は、何もしなくても良い印象を持ってもらえる対象となる。とても心地の良い体験だなと感じた。

・この仕事に対する自分の適合性
そうした特別な思いを持って日本を訪れている外国人に対して、ツアーに帯同してお世話をするというこの仕事では、自分の海外経験と語学力が大きく活かされていると感じることができた。お客さんとどのようにコミュニケーションを取るか、グループの一員としてどのように振る舞えるか、適切なリーダーシップを取ってチームを牽引できるか。1つ1つの内容は難しくないかもしれないけど、総合的に人間力が問われるようなこの仕事は、誰でもできるものではないのかもしれないと感じた。これまでの他の仕事では感じることのなかった「自分だからできる、向いている」という感覚を得られたのも嬉しかった。

・自分が本当に求めているのは何か
一方で「添乗員」という仕事は、ツアー内容やお客さんの詳細などはすでにfixされたものを担当するため、そういった部分に対して自分が意見を持つことは難しい。今回関わる中でそこのギャップを感じたことは、ある意味当たり前だし不満を感じる点でもないと思っているけど、改めて「自分が目指したいものは何か」を考えさせられるきっかけとなったような気がする。

やはり私にとっては、中長期的には「オリジナルであること」「自分らしいものを追求していくこと」がとても大事なんだなと感じることができた。

今後へ向けて

今回のインバウンドツアーでは、海外からのお客さんと接したポジティブな体験と、改めて自分がどこを目指すのか、何を大切にしていきたいのかを考えるきっかけを得ることができた。

自分のミッションは「自分がこれまで経験してきたこと、培ってきたスキルを全て惜しみなく活かす」ということだと感じたし、それを諦めてはいけないと改めて感じた。今、旅行業界で新しく得られている経験と、そこで今活かせているスキル以外にも、自分がこれまで積み上げてきた経験とスキルをもっと活かして、「自分だけの事業」というものを生み出せるように頑張っていきたい。

自分がゼロから始めたものは時間がかかるし、すぐにお金にもならない。自分の中で特別な理由がないと、そうしたものは後回しになってしまう。
そこを後回しにするのではなく、信じてコツコツ続けていくことで、自分の納得するものが形になり、納得する人生が得られていくと思う。

そして、いつまでもそれを趣味や自己満の延長に留めるのではなく、自分が始めたことを世の中に認知してもらい、利益を生み出し、より大きな循環を社会で生み出せる日が1日でも早く来るように、向き合って努力していくことが大切だと感じた。

これからも
・旅行業界で経験を積んでいくこと
・自分から生まれるオリジナルなものを続けていくこと

を大切にしていきたい。







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