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ケアンズへの道⑦

ペットボトルの水は250円から600円くらい。
オーストラリアは乳製品が美味しいと聞いていたのでチューブ入りのヨーグルトを買う。
娘はスーパーを裸足で歩いている人に驚いていた。街中を裸足で歩いている人もちらほら見た。

「日本だったら靴を履いてないと貧しい人だって思われるけど、オーストラリア人は気にしないんだなあ」と娘。

woolworthsの近くにはアジア食品店があり、娘はケアンズにアジア人が多いことにも興味を示していた。

非白人の移民を禁じた白豪主義を経て、1960年 代から英国からの移民の減少とともに、英国以外の地域からの移民受け入れに対する制限が融和され、1973年、多文化主義政策の導入が決定した。

レジは日本のように有人とセルフがある。ただ、このスーパーは5時半には閉まってしまうので気をつけなければならない。
ショッピングセンターはケアンズ駅に直結している。中を突ききって行けば駅の裏にあるホテルに最短距離で着くのだが、そのことを知るまでわれわれは一旦外に出てからホテルに行っていた。

一泊目は駅から五分の「Traveler's Oasis」というバックパッカー用のホテル。ホテルの周囲には壁が巡らせている。入口にはボタン式の鍵がかかっていて、パスコード(暗証番号)を押さないと入れない。すぐに側にいた宿泊客が「入りたいの?」と開けてくれた。

このホテルが素晴らしかった。もしまたケアンズに来ることがあれば、再度このホテルに泊まりたいと思うほどだった。

レセプションには若い女性がいて、大きな黒犬が寝そべっていた。オーナーが飼っているのだという。

「ハイ、私はハナ」
「日本語でハナはフラワーという意味だよ」
「フラワー!そうなの?」

部屋の清掃が終わったので彼女が案内してくれた。別棟が3棟あり、共同キッチンが三つある。中庭にはプールがあり、宿泊客がパソコンをしたり、読書をしたりする広いスペースがある。コインランドリーも設置されている。特筆すべきは樹木が多く植えられていて、石像もアクセントになって南国!という感じなのだ。

二階のバルコニーのある部屋を予約していたが、両側にあるバルコニーにはソファーとテーブルがあり、スーパーで買ってきた食料品を早朝、または夕暮れ時にそこで食べるのは至福の時間だった。
二つあるトイレとシャワーは共同だが、二階には四部屋しかなかったので全く支障はなかった。

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