5月の薬湯【ショウブ】
【名称】ショウブ(菖蒲)
【学名】Acorus calamus L.
*この学名は本来斜体表記です
【原産】ユーラシア大陸・北米大陸に広く分布
【種類】サトイモ科ショウブ属・多年生草木
これが・・サトイモ科のショウブです。
真ん中に写っているのがお花です。。
え・・地味・・
端午の節句には
美しいこんなお花を飾りますよね。
こちらはアヤメ科アヤメ属の「ハナショウブ」という植物なんです。
「ショウブ」という名がついているのに
ずいぶん違いますね。
いずれアヤメかカキツバタ
ふたりの美人の優劣つけがたい様子を表した言葉ですが
これらはハナショウブに似た美しい花です。
ちょっと紛らわしいですね(笑)
アヤメ科アヤメ属のハナショウブは
美しい花ですが香りは今ひとつ。
サトイモ科ショウブ属のショウブは
花は地味ですが香り豊かです。
□「ショウブ」の薬湯
ショウブの葉・根茎をよく洗いそのままお風呂に入れる
または
ショウブの葉・根茎を刻んで鍋に入れ
水を加えて沸かし20分ほど煮だしたら
漉してお風呂のお湯に加える
その香りは、葉や根茎に含まれる
アサロン
や
オイゲノール
などの成分です。
鎮痛作用
血行促進
防虫
などの薬効があるといわれます。
根茎は
漢方薬(白菖、菖蒲根)にもなっています。
「ショウブ(菖蒲)」は
その音が
「勝負」
や
「尚武」
に通じます。
またその葉の形が刀に似ているとされます。
そこで男の子のお祝いとして
江戸時代から端午の節句には
「菖蒲湯」に入る習慣になったということです。
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