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5月の薬湯【ショウブ】

【名称】ショウブ(菖蒲)
【学名】Acorus calamus L.
    *この学名は本来斜体表記です
【原産】ユーラシア大陸・北米大陸に広く分布
【種類】サトイモ科ショウブ属・多年生草木

これが・・サトイモ科のショウブです。

acpショウブ001

真ん中に写っているのがお花です。。
え・・地味・・

端午の節句には
美しいこんなお花を飾りますよね。

acpハナショウブ001

こちらはアヤメ科アヤメ属の「ハナショウブ」という植物なんです。

「ショウブ」という名がついているのに
ずいぶん違いますね。


いずれアヤメかカキツバタ

ふたりの美人の優劣つけがたい様子を表した言葉ですが
これらはハナショウブに似た美しい花です。

ちょっと紛らわしいですね(笑)


アヤメ科アヤメ属のハナショウブは
美しい花ですが香りは今ひとつ。

サトイモ科ショウブ属のショウブは
花は地味ですが香り豊かです。


□「ショウブ」の薬湯

ショウブの葉・根茎をよく洗いそのままお風呂に入れる
または
ショウブの葉・根茎を刻んで鍋に入れ
水を加えて沸かし20分ほど煮だしたら
漉してお風呂のお湯に加える

その香りは、葉や根茎に含まれる
アサロン

オイゲノール
などの成分です。

鎮痛作用
血行促進
防虫
などの薬効があるといわれます。


根茎は
漢方薬(白菖、菖蒲根)にもなっています。


「ショウブ(菖蒲)」は
その音が
「勝負」

「尚武」
に通じます。

またその葉の形が刀に似ているとされます。

そこで男の子のお祝いとして
江戸時代から端午の節句には
「菖蒲湯」に入る習慣になったということです。

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